|戴《たい》は北東の一国、その首都は|鴻基《こうき》、天を突く鴻基山の頂上に|玄武《げんぶ》は着いた。ほぼ一昼夜の後である。
玄武は小島ほどもある巨大な亀、|蓬山《ほうざん》頂上の| ......
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posted @ 2008-02-14 19:48
竹鈴旭 阅读(43) |
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──王だったのか。
|汕子《さんし》は|驍宗《ぎょうそう》の足元に|額《ぬか》づいた|泰麒《たいき》を見て、そう|納得《なっとく》した。
彼女は泰麒が驍宗に対し、なにかしら|怯《おび》えのようなものを抱いていることを了解して......
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posted @ 2008-02-14 19:45
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「|李斎《りさい》殿、お加減はいかがですか?」
|泰麒《たいき》が|天幕《てんまく》の中をのぞきこむと、横になっていた李斎が|身体《からだ》を起こした。
「──|公《こう》」
......
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posted @ 2008-02-14 19:44
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「|驍宗《ぎょうそう》殿!」
火の粉を散らして|松明《たいまつ》の明かりが岩場に|駆《か》けてくる。|李斎《りさい》を乗せた|飛燕《ひえん》が戻ってきた。東の空がようやく白みはじめようとしている。
「驍宗殿、妙な穴を見つけましたが」
「──ほう?」
驍宗は立ち上がった...
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posted @ 2008-02-14 19:42
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「|蓉可《ようか》、外に出てきてもいい?」
|甫渡宮《ほときゅう》に着くなり、そわそわときかれて、蓉可はほのかに笑った。
「どうぞ。また、|李斎《りさい》殿のところですか?」
「いけない……?」
「いいえ。李斎殿はよいお人柄のよう。仮にも将軍でいらっしゃるのだから、|腕《うで》のほうも頼りになりますでしょう」
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posted @ 2008-02-14 19:40
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「|泰麒《たいき》、本日は|離宮《りきゅう》までお出ましくださいませ」
ついに|禎衛《ていえい》が言ったのは、|夏至《げし》をいくらも過ぎないころだった。
とうとうその日が来たのだと、泰麒は|朝餉《あさげ》の|箸《はし》を置く......
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posted @ 2008-02-14 19:37
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|景麒《けいき》が|麒麟《きりん》になって見せてくれたのだといって、宮へ飛び込んできたときの泰麒の顔が忘れられない。翌日には背に乗せてもらえるのだと、すっかり興奮して夜半まで眠らず、翌日風に髪を乱して帰ってきたあとは、さらに興奮して|牀榻《しょうとう》に入れるのが大変だった......
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posted @ 2008-02-14 18:57
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|泰麒《たいき》が声を上げたのは、|露茜宮《ろせんきゅう》で|昼餉《ひるげ》を終えたときだった。
わずか五室しかない宮の、中の間に入ってきた玉葉は背後に金髪の若者を従えていた。それを見て、|禎衛《ていえい》は平伏しながらさらに深く心中で頭を下げる。
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posted @ 2008-02-14 18:54
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|泰麒《たいき》はとぼとぼと小道を歩いていた。目的があって歩いているわけではないし、だから道の様子など見てはいなかったが、|汕子《さんし》がいれば道に迷うことはありえない。そもそも、泰麒だって自分が住む|露茜宮《ろせんきゅう》の周辺以外は、まったく道などわかりはしないのだ......
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posted @ 2008-02-14 18:53
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