例題
1先日、……ある若い音楽ジャーナリストが、自分は何かなりたいと思ったことはない、ただ気がついたらこんな職業についていた、と語っているのに趣味を引かれた。俺はこういうものになろうと思い定め、血のにじむような苦労と練習を重ねて現在の地位を獲得した、などという話とはほど遠い、いかにも現代風な自然な生き方として彼の語るところは納得できた。……つまり彼は、職業という定められた形を通してではなく、才能と能力と幸運とによって今の地位を得ることができたのだろう。しかし普通の学生にとってはそれは望むべくもない。もしも何もなりたくないと思っていれば、そのまま何にもならずに一生を終えてしまう可能性のほうがはるかに大きいに遠いない。…… (黒井千次「働くということ」講談社)
問:「それ」が指す内容として最も適当なものはどれか。
1. 音楽ジャーナリストになること
2. 苦労と練習を重ねて地位を獲得すること
3. 才能と努力幸運によって地位を獲得すること
4. 何にもならずに一生を終えてしまうということ
解き方
1.チェックポイント1にしたがって、問題の文を分析する。
「それ」は仏の学生には「望むべくもない」=のぞむことができない」→「望んでも無理なこと」=「何か特殊なすばらしいこと」
2.ちぇ九ポイント2二したがって、「特殊なすばらしこと」を、具体的に述べている文を探す。
問題の文のすぐ前に、「彼は……才能と能力と幸運によって尹の地位を得ることができた……(=選択肢3」とあるから、これが正解とわかる。
3.確認のためにほかの選択肢も見る。
2-本文中に「……とはほど遠い」=「……とは全く違う」とある。
1-本文は音楽ジャーナリストという職業のすばらしさを述べているのではない。
4-誰も望まない、つまらないこと
以上の理由で、3以外すべて不適当な答えであることがわかる。
(答 3)
posted on 2007-01-06 16:09
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