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有利:すごいぞ、小次郎、あ、じゃなかった、ボルフラム、見直したぞ
ボルフラム:当たり前だ、ああ、気持ち悪い
村田:ああ、法力に当てられたんだね、魔力が強いと、余計に気分が悪くなるから
有利:やっばり無理してたのか、お前
ボルフラム:お前が出て行くよりは、ましだったろうか
有利:うん
ユッザク:じゃま、閣下の心意気(こころいき)を無駄にしないために、俺も頑張って見ましょうかね
マキシン:お前たちを、絶対勝たせりゃしない、この会衆の前で、惨めに叩きのめされるがいい
フリン:有利、ごめんなさい
アダルベルト:うん、お前か、俺は陛下とやりたかったんだけどな
ユッザク:残念だったな、グランツの若大将、あんたには、俺ぐらいでちょうどいいんだよ
アダルベルト:は、言うね
有利:なんかできる人たちの迫力があるな
ボルフラム:掛け値(かけね)なしに判断して、ユッザクとアダルベルトの実力は、互角(ごかく)だと思う
有利:やっばり、あいつそんなに強いんだ、頑張れ、ユッザク
ユッザク:はい、お任せ
アダルベルト:あぶねいな、まだ開始の合図はなってねいぜ
ユッザク:どんな手段を使っても、あんたに勝たなきゃいけないんでね、でもま、よく避けたよ
アダルベルト:ルッテンベルクの生き残りには敵わないが、それなりに爆発をふんでるね
ユッザク:十貴族の若旦那が苦労したんだね、しかし、同情しないよ、どんな理由があろうと、あんたは魔族を裏切った、それだけはやっちゃいけないことだろう、例えどんな悲しみがあろうとな
アダルベルト:魔族か、なんでも魔王の、いや、真王陛下の祈り、それでどうなった、たくさんの犠牲を出して、そんな魔族なんざ滅びちまえばいい
ユッザク:言いたいことはそれだけか
アダルベルト:なに
ユッザク:あんたのはただのやつわかりだ
アダルベルト:何だと
ユッザク:言っただろう、同情はしない、あんたをここで倒す、あんたが生きている限り、陛下が危ないからな
アダルベルト:お前にそれができるかな
有利:本当に大丈夫かな、ユッザク
兵士:おい、伝言(でんごん)だ
村田:ご苦労様です
有利:何、こんな時に、ファンレターでもきたの、村田
村田:やられた、彼は本当に不死身(ふじみ)なのかな
有利:えっ、ああ
村田:彼からの要求は、試合に負けることだって
ボルフラム:何
有利:やっばり、マキシンとアダルベルとってぐるだったのか、だからこんなことを
ボルフラム:アダルベルトはわれわれ魔族を裏切った男だが、そこまで卑怯な手を使うとは思わない
有利:とにかく、早く試合を止めないと
村田:渋谷、審判に抗議なんかして、まさか脅迫されていることを放すんじゃないだろうな
有利:そうか、それもだめか、くそ、じゃどうすれば
ボルフラム:いいか、有利、これが僕の意見だ、あんな女のために、勝負を投げ出すことはない、ユッザクに充分やらせるべきだ
有利:お前らしいよ
ボルフラム:さらにこれも、僕の意見だが、どうせお前はへなちょこだから、僕の言葉どおりになど動かないだろう、ユッザクのあとに、自分がどうなるかなんて、考えてもいないだろうしな
有利:ご、ごめん、俺がへなちょこなばかりに、せっかく一勝してくれたのに
ボルフラム:そんなへなちょこだと知りながら、僕がなぜお前につくか分かるか
有利:分かりません
ボルフラム:僕がお前を見捨てる前に、自分の頭で考えろ
村田:仕方ないな、ま、それが魔王陛下のご意志なら、僕がそれを通す方法を考えるよ
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