とても遠い国からいらっしたのね、王位を継い(つい)でくださって、嬉しいわ。私、自由恋愛旅行に出かけるのが夢だったなの
あ~素敵です
いきなり王になれなんていわれて不安もわりでしょうね。でもね、陛下、深刻に考えでは駄目、私の兄も息子たちも誠心誠意(せいしんせいい)を使いすると思うわ
母上、僕はこいつに使える仕える(つかえる、服侍)気などはありません、この男が新しい魔王にあたえするかどうかもはっきりしないのに
じゃ、あなた魔王になってくれるの、ボルフ
とんでもない、僕などより兄上の方がはるかにその地位に相応しい(ふさわしい)、そうですよね、グエンダル
でもね、ボルフ、真王のお言葉に背いた(そむいた)王がどういう結果を招くか知らないわけじゃないでしょう
ね、コンラッド、真王の言う通りにしないとは何か起こるわけ
ええ、もちろん、陛下にもですよ
いえ~、なんだよ、それ~俺は王様になりたいなんて思ったことも、頼んだこともないのに
やはりな。最初から王になって責任をはたすきはないのではだろう、異国の客人
へ、あ~確かに
陛下ご自身もまだ戸惑われて(とまどわれて)いる、無礼(ぶれい)な憶測(おくそく)のもの言いは、いささか傲慢(ごうまん)にすぎるんじゃないか、フン・ボルテルキョウ
誰よりもお前が知っていることだろう、支配者としても責任をはたすきもない王がどれほど民(たみ)に犠牲(ぎせい)を強い(しい)るか
いったい何の証拠(しょうこ)があるでいうんだ、言葉とか、目が髪の色が誤魔化(ごまか)されないからな、大体こいつは人間共の間に生まれたこせ柄(がら)小伜(こせがれ、小伙子,小东西)じゃないか
ボルフラム、これは魂(たましい)の問題だ、生まれじゃない。だがこたわるのならは教えておく、陛下の父にはあちらの魔王が選ばれたしかるべきはいかる
たとえそうだっだとうしても、母親はどうせ人間なんだろう、どこのうまのほねとも分からない、軽薄(けいはく)てしりがるの女だろう
陛下、陛下
陛下、取り消して、今すぐ、取り消してください
取り消すつもりはないかんだ、そいつは言っちゃいけないことを言ったんだ、馬鹿にしようか、わるうちようか、俺のことなら構わないよ、だけど、他人の母親のこと、お前、何様のつもりだ
陛下
絶対に取り消さない
絶対に取り消さないとおっしゃるのね
あ~