コンラッド:様子を見てくる、駆け落ち、手鎖(てぐさリ)
有利:あ、大丈夫、この人はこびえともこう見えてもすっごく優しい人で、そのゲイゲンヒュウバさんを殺すなんて、ね、あ、そうだ、水でも飲めば、喉が渇い(かわい)てるからいらいらするんだよ、あ、あら、ね、水はないかなぁ、ほんの少しでいいからさ、助けづいでにもうひとつ
グエンダル:スベレラに水はない
有利:えっ、でもさっき井戸が
グエンダル:枯れ井戸だ、分からなかったのか
有利:枯れ井戸
ニコラ:もう二年近く纏まった(まとまった)雨が降らないの、地下水も底をついて、僅かな飲み水の配給(はいきゅう)ちゃ、生きていくのがやっど
有利:そうだったのか
ニコラ:これで果物を買ってきて、あたしには必要ないものだから
有利:果物
じるタ:行ってくる
グエンダル:ゲイゲンヒュウバのことを話せ
有利:大丈夫、取って食ったりしないで、ね
ニコラ:あたしは、ゾラシヤ近くの宝石が出る遺跡で働いていたの、ヒュウブがやってきたのは、一年くらい前よ、あたしたちはすぐ打ち解けた(うちとけた)わ
ゲイゲンヒュウバ:お前に会って、私は改めて自分の過ちを悔いて(くいて)いる、お前は気づかせてくれた、人を愛することに、どのような境界もないこと
グエンダル:やつは語ったか、過去に何をしたか
ニコラ:いいえ、あたしも聞かなかった、とても辛い傷みたいだったから
ニコラ:魔笛
ゲイゲンヒュウバ:この世に二つとない貴重な笛だなぁ、雨を降らせる力を持つのだ、私はそれを探している
ニコラ:雨を降らせるの、本当に
ゲイゲンヒュウバ:あ、このスベレラにも雨を降らせることができる、お前にその魔笛探しを手伝ってほしいのだ
有利:そうか、ゲイゲンヒュウバは君の村でも魔笛を探していたんだ
グエンダル:やつはそれを人間のために使うっと言ったのか
ニコラ:ヒュウブは魔笛が宝石の出る遺跡の中にあるって言ったの、あたしは夢中で教会から鍵を持ち出して、夜中にヒュウブと一緒に遺跡に入ったの、そして
ニコラ:これが魔笛
ゲイゲンヒュウバ:そうだ、探し求めていたものだ
有利:見つけたんだね、魔笛を
ニコラ:え、でも、魔笛を持っていることを、町の長老に知られて
有利:魔笛は魔王の持ち物だからなぁ
ニコラ:慌てて宿に逃げ出したけど、すぐに捕まってしまったわ、そしてヒュウブが処刑されそうに
有利:ちょっと待って、じゃ、魔王が無銭飲食で処刑って話は
ニコラ:宿屋を逃げ出した、ゲイゲンヒュウバだったようだなぁ
有利:伝わってくる途中で、話が変わったってわけか、それに、そっくりさんじゃなくて、所持品で魔王と間違われたんだ、で、ゲイゲンヒュウバは
ニコラ:ヒュウブの命と引き換えに、あたしは長老の息子と結婚することに、本当に、逸して(いっして)
有利:ニコラ