新横綱の 白鵬 が、明治神宮で土俵入りを初披露した。両腕を大きく広げて体をせり上げるのは、「攻め」の姿勢を表す不知火型だ。万緑の中、新しく打った綱の純白が際だっていた。

/首次公开了新横纲白鹏在明治神宫比赛时的入场仪式。两臂向外张开,身体略上提是表示“进攻”姿势的“不知火式”。万绿丛中,新扎的纯白绳子格外醒目。

★どひょういり【土俵入】幕内力士が化粧まわしをつけ、そろって土俵へ上がる儀式。〔横綱が単独で行うものは、特に手数入デズイリと言う〕
★せり‐あ・げる【迫り上げる・競り上げる】〔他下一〕下から少しずつ上げてゆく。特に、値段を少しずつ高くつけてゆく。「舞台を―・げる」「値を―・げる」
★横綱の土俵入り〔相撲〕横綱の土俵入りには雲竜型(うんりゅうがた)と不知火型(しらぬいがた)がある。雲竜型はせり上がりのとき左手を胸にあてて右手を広げ、不知火型は両手をさっと広げるのが特徴。綱の後ろの結び目も雲竜は一輪、不知火は両輪になっている。

                         不知火式(白鹏 右一)白鵬が奉納土俵入り「何が何だか…」            云龙式(朝青龙)サムネイル 

★ひろう【披露】―する 好ましい内容(であること)を、みんなに見せたり知らせたりすること。「会談内容を―する/△結婚(開店)―・―宴」

 清新に響くしこ名は、大鵬と柏戸が覇を競った柏鵬時代にちなむ。周囲はずばり「柏鵬」と考えたが、少し遠慮して木偏をはずしたそうだ。「鵬」は中国の古典「荘子」に描かれた、ひと飛び九万里の伝説の鳥。名前負けしなかったのは、さすがである。

/听起来耳目一新的艺名取自大鹏和柏户争霸的柏鹏时代。据说周围的人想过就直接叫“柏鹏”,可是他有些顾虑,去掉了木字旁。“鹏”是中国古典名著《庄子》中描写的一飞九万里的传说中的鸟。的确不是徒有其名。

★しこな 〔「《醜名」=諱の雅称〕 力士としての呼び名。例、双葉山(フタバヤマ)・大鵬(タイホウ)・北の湖(ウミ)。
★ちなむ【因む】(自五)〔「血並ナむ」の意〕 もとを尋ねるとそれに関係がある(というので、行う)。「雛ヒナ祭りに因んだ〔=関係した〕催し/生まれた年に因んで〔=…を記念して〕名をつける」
★ずばり(副)―と  (一)物事の核心や真実、相手の急所などを、単刀直入に衝(ツ)くことを表わす。「―割り切れる/―言って/そのもの―〔=まわりくどい言い方をせず、端的に核心に触れることを表わす〕」(二)急所を正確に衝くことを表わす。
★なまえまけ【名前負け】【名前負】―する 〔人について〕名前がりっぱ過ぎて、実物が見劣りすること。また、そのために出世しないと思うこと。

 名前をもらった「柏」と「鵬」は、対照的な気質と取り口で、60年代に黄金期を築いた。柏戸豪胆なら大鵬は緻密(ちみつ)。柏戸は一直線、大鵬は自在攻めまくる柏戸を、大鵬が懐深く受けてしのぐ土俵はテレビ桟敷を熱くした。

/名字中所取的“柏”与“鹏”,两名选手在气质和技术上截然不同,于60年代创造了相扑运动黄金时代。柏户勇猛,大鹏细腻。柏户直接,大鹏灵活。柏户凌厉进攻,大鹏沉着应战的比赛场面点燃了电视观众的热情。

★とり-くち [2] 【取(り)口】相撲で,相手と取り組む方法。相撲をとる手口。「うまい―」
★ごうたん【豪胆】―な  ふだんはその素振りを全く見せないが、いざという時に普通の人なら怖がってしり込みする所を、平気でやり遂げる勇気と胆力を持ち合わせている様子。「―無比」
★いっ-ちょくせん [3][4] 【一直線】(1)一本の直線。(2)まっすぐ。「―に進む」
★じざい【自在】―な/―に  束縛・支障の無いこと。自由。「―な活動を許す」
★懐が深い①相撲で、四つに組んだ時、胸のあたりが広くて相手になかなかまわしを与えない。②包容力がある。度量が広く、寛容である
★さじき【桟敷】板を敷いてすわれるように作った、一段高所の見物席。〔仮設・常設を問わず言う〕「―席・天井―」

 70年代には「輪湖」(輪島、北の湖)、90年代末には「曙貴(あけたか)」(曙、貴乃花)と双璧(そうへき)の時代があり、来場所からは朝青龍との「龍鵬時代」である。龍も鵬も外国人なのを、新しいと見るか、寂しいと見るかは、それぞれだろう。だが、22場所ぶりの東西横綱に、賜杯争いの興味が膨らむのは間違いない。

/出现双雄争霸的时代,有70年代的“轮湖”(轮岛和北湖)、90年代末的“曙贵”(曙和贵乃花),接下来就是他与朝青龙间的“龙鹏时代”。龙和鹏都是外国人,对此是觉得新鲜,还是失落,那就是仁者见仁了吧。可是时隔22场之后的首次东西横纲对决,人们对这场赐杯之争兴趣盎然那是肯定的。

★そう-へき  [0] 【双璧】優劣をつけられない二つのすぐれたもの。両雄。「日本文学の―」
★し‐はい【賜杯】①臣下に杯を賜ること。また、その杯。②天皇・皇族などから競技の勝者に贈られる優勝杯。

 名行司と言われた第28代木村庄之助さんは、横綱の土俵を数多くさばいてきた。ある雑誌に「戦っているときは獣でいいが、その前後は常に神聖な力人(ちからびと)でなくては」と話している。起居の美しさを欠けば、二枚看板も色あせてしまう。

/被誉为名裁判的第28代木村庄之助裁判了为数众多的横纲比赛。他在某杂志上说:“比赛的时候应该象野兽,平时必须是神圣的力士。”如果日常生活缺乏修养,两大主角也会减色的。

★ぎょう-じ  [0][3] 【行司】(1)相撲で,土俵上の取組を管理し,勝敗を判定する役。また,その人。
★さば・く [2] 【裁く】 (動カ五)〔「捌く」と同源〕善悪・理非の判断をする。(裁判官が)判決を下す。「公平に―・く」
★ちから-びと 【力人・力士・健児】力の強い人。強健な者。また,勇猛な兵士。
★にまい-かんばん [4] 【二枚看板】(1)一座のうちで,中心となる二人の出演者。また,二人の代表的人物。「我がチームの―」(2)(ある組織などで)代表となるような二つのもの。
★き-きょ [1][2] 【起居】 (名)スル立ったり,座ったりすること。転じて,日常の生活。「―をともにする」

 不知火型の横綱は、短命に終わるというジンクスがあるという。しかしまだ22歳である。片や朝青龍は雲竜型、26歳。モンゴルも日本も熱くする心技体を磨いてほしい。

/据说有一不祥的说法,不知火式的横纲都短命。然而白鹏才22岁。另一方朝青龙是云龙式,26岁。希望他们炼就能点燃蒙古和日本两国人民热情的心技体。

★ジンクス [1] __jinx__因縁のように思う事柄。縁起。本来は縁起の悪い物事をいう。「―を破る」
★かた-や 【片や】 (連語)(1)片一方は。「―五期連続の名人,―新進気鋭の四段」(2)相撲で,行司が力士を土俵上で名を呼び上げて,名指す時に用いる語。
★モンゴル 蒙古.¶~国(首都ウランバートル)/蒙古国(首都乌兰巴托).

posted on 2007-06-02 23:58 零度沸点 阅读(359) 评论(1)  编辑  收藏 所属分类: 天声人语 网摘收藏

  回复  引用    
2007-08-29 18:25 |
今日继续了“朝青龙”的话题。大大这里也是挺冷清的……


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该文被作者在 2007-06-03 09:03 编辑过