作家の藤沢周平さんは若いころ、郷里(
きょうり)の山形で中学教師をした。戦後間もなくのこと、教師は地域で「無条件に尊敬されるか
敬遠されるか」の存在だったと回想している。外部から
雑言が聞こえることは、まずなかったそうだ。
/作家藤泽周平回忆说:“我年轻时在乡下山形担任中学教师。战后不久,教师在各地方“要么受尊敬,要么遭冷遇”。据说几乎听不到外面的闲言碎语。
★けい-えん [0] 【敬遠】 (名)スル(1)うわべは敬いながら,実際はいやがって近寄らないこと。「小言ばかり言っていると―される」→敬(ケイ)して遠ざける(「敬する」の句項目)(2)(面倒なことや嫌なことに)近づかないようにすること。逃げること。「頑固な親父を―する」
★ぞう-ごん [0][3] 【雑言】いろいろな悪口やでたらめな言い掛かり。ぞうげん。「悪口―」
いまは、理不尽な要求をする一部の親が、先生を追いつめていると聞く。気兼ねなく学校に物を言うのは大切なことだ。だが「ある子の学校での様子を、毎晩1時間半も電話で説明させられた」といった多くの実例からは、先生の悲鳴が聞こえてくる。
/听说现在部分家长总是纠缠老师,提出一些无理的要求。坦率地向学校提出建议,这很重要。可是,“要求老师每晚打电话来,讲清孩子在学校的表现”,从这样的事例可以看得出老师的痛苦。
★りふじん [2] 【理不尽】(名・形動)物事の筋道が通らないこと。道理にあわないこと。また,そのさま。無理無体。「―な要求」「―な仕打ち」
★おい-つ・める [4] 【追(い)詰める】 (動マ下一)逃げ場のないところへ追い込む。「袋小路に―・める」「土壇場に―・められる」
★き-がね [0] 【気兼ね】 (名)スル他人の思惑などを考えて,気をつかうこと。遠慮。「隣人に―する」
「モンスター親」と、教育の現場ではひそかに呼ぶ。そんな親たちいわく、能力不足の担任を替えろ/部活動のユニホームは学校で洗って/うちの子を正選手にしろ……。これを執拗(しつよう)にやられては、先生は参ってしまう。
/教育一线偷偷地称之为“怪物家长”。这种家长曰:“换掉能力不强的老师、部活动的制服由学校来洗、让我的孩子当上正式队员……”。如果任由他们这样固执己见的话,老师可就遭殃了。
★モンスター [1] __monster__怪物。また,巨大な化け物。
★いわく【曰く】〔「いふ」の未然形+接辞「く」〕(一)その人が…と言ったということを表わす。「古人―」(二)〔公然と言うことが出来ない〕そうするだけの事情。「―言い難ガタし〔=△複雑(デリケート)な事情が有って、簡単には言えない〕/―因縁インネン〔=(以前からの)いろいろな事情〕が有る」
★ユニホーム [3][1] __uniform__(1)制服。(2)スポーツ用のそろいの服。(3)軍服。
★しつ-よう [0] 【執拗】 (形動)〔「しつおう」とも。「よう」は「拗」の呉音〕(1)しつこいさま。「―な攻撃」「―に抗議する」(2)意地を張り,自分の意見を押し通そうとするさま。「―に主張する」
教委も対応に乗り出した。岩手県は、注文の多い親を「溺愛(できあい)型」「(プライドの高い)自己愛型」「愉快犯型」など10に分類して処する手引書を作った。刺激せず、ていねいに。お客様相手さながらの慎重なマニュアルから、ことの深刻さが浮かび上がってくる。
/教委也着手制订了对策。岩手县制作了指导手册,将经常提要求的家长分成“溺爱型”、“(自傲的)自恋型”和“恶作剧型”等10种类型加以应对。不激怒家长,有礼貌。由这本将家长当作客户对待的谨慎的指导手册,可见这一问题的严重性。
★ゆかい-はん [2] 【愉快犯】世間を騒がせ,その反響を楽しむことを目的とする犯罪。また,その犯人。
★てびき【手引き】―する (一)手で引くこと。「―の二輪車」(二)手を引いて連れて行くこと。(三)物事の手ほどき。また、その書物。入門書。「―書」(四)案内(人)。
★ちゅうもん【注文】―する (一)品質・数量・形・寸法などを指定して、作らせたり 届けさせたり すること。「―服」(二)何かを△させる(してもらう)時に、特に△条件をつける(希望を言う)こと。「―を出す/厳しい―をつける」
★さ-ながら [0] 【宛ら】 (副)(1)二つの事物・状態が似ているさまにいう。(ア)(下に「…のような」「…のごとく」などを伴って)ちょうど。まるで。「草原は―海のようだった」(イ)(名詞の下に付いて)…そのまま。…そっくり。「本番―に行う」(2)まったく。ひたすら。
★マニュアル [0][1] __manual__(1)手引き書。取扱(操作)説明書。手順書。(2)自動車で,手動の変速装置。
「学校は自分が40分の1だと初めて学ぶ場所」と、作家の高村薫さんが他紙で語っていた。みんなで成長するための大事な公共空間である。そのことを親も一緒に学ぶ必要があろう。
/作家高村薰在其他报纸上撰文写道:“学校是使孩子初次认识到自己是班级的四十分之一的地方”。学校是大家一同成长的很重要的公共空间。这一点,家长也有必要一起学习吧。
藤沢さんは、当時の学校を「バリアーに包まれた閉鎖社会」だったと書いている。風通し良く外部から聞こえる雑音は、学校にとって貴重な羅針盤だろう。だがそれも「騒音」となれば、耳をふさぎたくなるだけである。
/藤泽把当时的学校写成是“被壁垒所包围的封闭社会”。顺畅无碍地从外部传来的声音对于学校来说是宝贵的指针吧。可是,如果它变成噪音的话,就只会让学校捂起耳朵。
★バリアー【barrier】防壁。障壁。
★らしん-ばん [0] 【羅針盤】磁石を用いて方角を知る計器。船や飛行機などで用いる。羅針儀。羅盤。コンパス。
posted on 2007-06-06 14:02
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