社保庁長官、職員に賞与返上求める       

伝わるところでは、日本で初めてボーナスを出したのは、三菱の創始者岩崎弥太郎だったという。三菱史料館によれば、明治9年、英国の船会社と上海航路の覇を競い、勝って相手を撤退させた。

/据说在日本第一个发奖金的是三菱公司的创始人岩崎弥太郎。据三菱史料馆记载,明治9年,三菱公司与英国一家船运公司竞争上海航线的控制权时,战胜对手而令其放弃了。

 弥太郎は喜んだ。「社中各員別(わ)けて勤勉事務を担任し其(そ)の功績を見ること少なからず」。幹部から給仕まで、給料のほぼ1カ月分にあたる報奨金を奮発したそうだ。ボーナスは働きに報いて支給されたものだった。

/弥太郎大喜。“公司全体员工尽职尽责,勤奋工作,成绩可嘉。”据说从领导到杂役人员,一下子都发了相当于一个月薪水的奖金。奖金是为回报员工的辛勤工作而发放的。

★わけ-て [1] 【分けて・別けて】 (副)特別に。ことさら。「―今夜は寒さが身にしみる」
★ふん-ぱつ [0] 【奮発】 (名)スル(1)気力をふるいおこすこと。(2)思い切って金を出すこと。「ボーナスが出たから,今日は―するよ」
★きゅう-じ  [1] 【給仕】 (名)スル(1)食事や宴会の席などで,そばにいて世話をすること。また,その人。(2)もと,事務所・役所などで雑用をした人。

 「勤勉事務」とは縁遠かった社会保険庁が、全職員にボーナスの自主返納を求めることになった。幹部から末端までを対象とし、退職者にも応分の「寄付」を求めるという。安倍首相や柳沢厚労相も率先して返納する。官邸主導による、政官あげての「総ざんげ」の趣だ。

/与“辛勤工作”扯不上一点边的社会保险厅做出决定,要求全体员工自觉返还奖金。据说返还对象从领导到基层,退休人员也要量力捐款。安倍首相和柳泽劳动大臣带头返还了奖金。有点官府倡导的全体官员“集体忏悔”的意味。

★へん-のう [0] 【返納】 (名)スル 借りたり使ったりした物を,持ち主やもとあった所に返しおさめること。
★おう-ぶん [0] 【応分】 (名・形動)身分・能力にふさわしい・こと(さま)。分相応。⇔過分「―の寄付」
★ざん-げ [1][3] 【懺悔】 (名)スル 自分の犯した罪悪に気づき,それを神仏や他人に告白し,悔い改めることを誓うこと。

 「当然だ」と言う人、「まだ甘い」と収まらない人、さまざまだろう。だが、国民の不満をそらす演出を感じる人も、少なくないのではないか。参院選は1カ月の後に迫っている。

/对此社会褒贬不一,有人说“应该”,有人会怨气难消,觉得这样“还不够”。不过,也有不少人会觉得这是一场转移国民不满的演出吧。参议院大选一个月后就要开始了。

★おさま・る [3] 【治まる】 (動ラ五)(1)(「収まる」とも書く)乱れた状態が安定した状態に戻る。「騒ぎが―・る」「風が―・る」(2)政治が行き届いて平和である。「国内が―・る」(3)気持ちが落ち着く。心が静まる。「怒りが―・る」(4)苦痛などが去る。「痛みが―・る」
★そらす【逸らす】(他五)〈なにヲ(どこニ)―〉元来 目標とするものとは違った方向に、その人の目や関心を向け(させ)る。「子供から目を―〔=離す〕な/話を急に―〔=都合が悪くなったり 言いたくなかったり する場合に、急に話題を転じて、その場をごまかす〕/個人的攻撃を―〔=はぐらかす〕必要が有る」(三)相手の物の考え方やその時の心の持ちようなどが分からず、親身な対応をすることが出来なくて、気まずい思いを与える。「人をそらさぬ〔=相手の気持をうまくつかんで話をする〕応対ぶり」

 総ざんげの元祖といえば、終戦直後の「一億総ざんげ」である。その正体を、「緊急の場面に直面した支配層の放ったイカの墨」と突いたのは政治学者の丸山真男だった。今度のざんげも選挙前の目くらましではないのか。いぶかる声も聞こえてくる。

/提起集体忏悔的鼻祖,应该是停战不久的“一亿国民集体忏悔”。而揭露其本意是“遇到紧急情况时,统治阶层所放出的烟雾弹”的,是政治学家丸山真男。也有人怀疑,政府此次忏悔会不会也是选举前的障眼法。

★がん-そ  [1] 【元祖】(1)一家系の最初の人。(2)法統の初代。特に,浄土宗の開祖法然のこと。(3)ある物事を最初に始めた人。また,物事の始まり。鼻祖。創始者。
★め-くらまし [2] 【目眩し】幻術。魔法。魔術。手品。
★いぶか・る [3] 【訝る】 (動ラ五)(1)変だと思う。不審に思う。「息子の行動を―・って問いただす」(2)はっきりしないのでおぼつかなく思う。

 弥太郎は、英国会社との競争の際、経費節減のために自らの報酬を半分にした。社員もならって3分の1を返上したという。目的のある返納なら張り合いもあろう。だがイカの墨となってやがて消えるなら、国民にも職員にも、残るのはむなしさだけである。

/弥太郎是为了在与英国公司竞争时节约经费而将自己的薪酬减半的。据说公司职员也纷纷效仿他,返回了三分之一薪水。若是有目的的返还,也还有些意义。可是,如果象墨鱼放出的墨汁一样,不久就消失的话,国民和公司职员都只会剩下一场空。

★はり-あい [0] 【張(り)合い】(1)張り合うこと。競うこと。「意地の―」(2)働きかけただけの反応が感じられ,充足感のあること。やり甲斐(ガイ)のあること。「上達が早いので,教える―がある」「―のない仕事」[有劲头,有意义,起劲]

posted on 2007-06-27 13:26 零度沸点 阅读(241) 评论(0)  编辑  收藏 所属分类: 天声人语 网摘收藏

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该文被作者在 2007-06-28 22:15 编辑过