最終電車の中で、山西和夫は大きくため息をついた。自分が世の中で一番惨めな人間なのではないかと思った。何をしてもううまくいかない。今の貿易関係の会社には、もう十年もは勤めているが、和夫は今まだ平社員である。家賃は高いし、税金もずいぶん取られる。毎朝、間人電車に乗って、夜は、毎晩遅くまで仕事をする。家へ帰っても妻の洋子は、たいていもう寝てしまっている。
洋子は、和夫の上司の娘で、冗談のつもりでした見合いだったのに、断れなくなって結婚してしまった。洋子は大変甘やかされて育って女で、自分の思うとおりにならないと、すぐ怒る。和夫がいくら稼いでも、給料が少ないと文句を言うし、和夫が疲れて帰ってきても、先に一人で、食事を済ませて、テレビを見ている日が多い。一日中家にいるのに、部屋は散らかしっぱなしで、片ついていることはほとんどないし、最近、和夫のすることが年寄りくさいと、けちをつける。そんな日が続くと、和夫も家へ帰る気がしなくない、会社に長くいて、できるだけ洋子に会わないようにしてしまう。
最近、和夫は体の具合もあまりよくなく、時々胃がいたくなることがある。早く医者に行かなければと思うのだが、その暇がない。
和夫が京子にあったのは、ちょうどそんなときであった。京子は和夫の会社の秘書で、とても魅力的で、やさしく京子といっしょにいると、つらいことが忘れられた。京子がいなかったら、和夫の生活は、もっと悲惨なものになっていただろう。今、和夫が一番心配していることは、洋子がいつ、この浮気に気がつくかということである。洋子にこの浮気がばれたら、怒って何をするかわからない。父親に言って和夫やめさせるくらいのことは するはずである。京子まで止めさせられるかもしれない。和夫は京子と会っていてもそのことが心配で仕方がない。洋子さえいなければ和夫は何度もそう思った。
洋子は大変健康な女で、死ぬのを舞っていたら、いつになるかわからない。何ヶ月も考えて、和夫は洋子が毎晩飲むワインに毒を入れて洋子に飲ませてしまう方法を考え付いた。少し辛くなるが、洋子が、きがt浮くはずがない、和夫は昼ごろ家へ帰って、洋子がいないことをたしかめてから、そっとワインに毒を入れておいた。夕方、洋子が帰ってきた。
今日は早いのね。
うん、またいが痛くなってね
あら、いつもの薬を飲んだら?
洋子がくれた薬を飲んでいた。洋子さえいなければ、この胃もよくなるだろう。なぜか、いつもより辛い薬だった。
posted on 2008-08-11 09:42
crystalixu 阅读(13)
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