2008-06-07 天声人语 日本原住民族-阿伊努族

〈その昔この広い北海道は、私たちの先祖の自由の天地でありました〉。85年前に初版が出た『アイヌ神謡集』の序は、そう始まる。編訳者の知里(ちり)幸恵(ゆきえ)は自分たちを「亡(ほろ)びゆくもの」と呼び、文化の一端でも残そうと病身にむち打った▼

“很久前辽阔的北海道,曾经是我们的祖先的自由天地”。这是85年前第一版的‘阿伊努族神话集’的序言。编者知里幸惠把自己叫做“灭绝物种”,带病的身体仍然努力着,希望保留住文化的一部分。

鞭打つ(むちうつ):(1)鞭で打つ。「馬に―・つ」
(2)強くはげます。鞭撻(べんたつ)する。「ひるむ心を―・つ」「老骨に―・つ」

彼女は母語と和語を自在に操る天才少女だった。見いだし、導いたのは言語学者の金田一京助だ。南の文明に脅かされる同胞(ウタリ)が「進みゆく世と歩をならべる日」を夢に見て、幸恵は19歳で逝く。本は間に合わなかった▼

她是可以熟练运用母语和日语的天才少女。发现并指导她的是语言学家金田一京助。19岁的幸惠,一直希望能够看到在南方的文明威胁下的同胞们可以有‘与世界同步的一天’,但是书还没来得及完成,就去世了。

見出す(みいだす):(1)見つけ出す。発見する。「法則を―・す」「打開策を―・す」
(2)内から外を見る。「御几帳引きやりたれば、御ぐしもたげて―・し給へり/源氏(夕顔)」
(3)目をむき出してみる。怒りや驚きで目をみはる。「持ちたる扇をさつとひらき、大きに目を―・し/曾我 7」

アイヌを列島北部の原住民族と認める国会決議が、きのう全会一致で採択された。〈多数のアイヌの人々が、法的には等しく国民でありながらも差別され、貧窮を余儀なくされた〉。その権利を守る政策をさらに進めるよう、政府に求めている▼

昨天国会全会一致通过了阿伊努族为列岛北部的原住民族。‘大多数的阿伊努族人,法律上虽然与其它国民有相等的权利,但却有着很大的差别,生活贫困。于是向政府提出了为了确保权利进一步推进政策的提议。

余儀ない(よぎない):(1)それ以外に方法がない。やむをえない。「―・い事情で欠席する」
(2)議論の余地がない「御位長久なるべき事、―・し/曾我 2」
(3)へだて心がない。「―・き頼みに打ち頷き/浄瑠璃・廿四孝」
余儀無くされる:他に方法がなくそうせざるを得ない。「内閣は総辞職を―れた」

つい11年前まで、アイヌを旧土人と呼ぶ法律があった。土着の史実を認めていたも同じだ。原住民族の権利を尊ぶ国際的な流れにならえば、「歩をならべる」べきは世の中の方で、決議もその一歩となる▼

11年前,有法律称阿伊努人为旧土人,同样也认同他们做为土著的史实。如果想效仿尊重原住民族的权利的国际潮流,‘同步’在社会中,决议也是其中的一步。

異なる文化や習慣が出会うことで、社会は厚みを増す。反対に「単一民族」の虚構は、妙な思い上がりに化けかねない。すべては多様性を認め合うことから始まる▼

遭遇不同的文化或习惯,会增加社会的深度。而相反,‘单一民族’的虚构很容易会造成自负的局面。所有的事情都是从承认多样性开始的。

思い上がる:(1)実際よりえらい者だと思い込む。いい気になる。うぬぼれる。「―・った態度」
(2)気位を高くもつ。自負する。

〈銀の滴(しずく)降る降るまわりに、金の滴降る降るまわりに〉。フクロウの神(カムイ)は、そう歌いながら飛ぶ。「神謡集」冒頭の一編だ。神は金持ちの子らが放つ金の矢をよけ、貧しい子の木の矢にわざと射られる。大自然と折り合い、漁猟や耕作にいそしむ心優しき民。幸恵が伝えようとした、原住民族の生活や精神に学びたい。

在“神谣集”开头的第一篇,枭神唱着“银滴金珠洒人间”飞走了。枭神避开有钱人家的孩子射出的金箭,而故意让贫穷人家的孩子的木箭射中。与大自然和谐共处,辛勤捕鱼耕作的心地善良的人们。就象幸惠想要传达的那样,应该学一学原住民族人民的生活与精神。
posted @ 2008-06-07 21:32 dolphin 阅读(41) 评论(0)  编辑  收藏 网摘收藏

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