秤屋(はかりや)に奉公する少年仙吉は鮨(すし)を食べてみたかった。往復の電車賃を渡されて使いに出た折、片道を歩いて浮かせた四銭を握りしめ、店に入る
在秤店工作的少年仙吉因为想尝下寿司的味道,因而在接过老板手中的车费后并没有全部使用,而是单程步行,然后手里紧握着省下来的4钱,进入了寿司店。
木の台からマグロの握りを手に取った。「一つ六銭だよ」と店の主人が言う。少年は鮨を台に戻した。「一度持ったのを置いちゃあ、仕様がねえな」。声を背に、店を出た
他从木制的台上用手拿了一个金枪鱼的寿司。这时店主人说“一个是6钱哦”。少年听后,将寿司放回了台上。“都拿过了又放回去,真是不象话啊”。店主责备的声音从背后响起,少年走出了寿司店。
志賀直哉の短編「小僧の神様」の一節である。大正年間の小説だが、鮨というのはいまでもほのかに「高嶺(たかね)の花」の香りをとどめていて、口にたまった唾(つば)をのみ込んで店を去る少年のみじめな心持ちが、どうもひとごとに思えない
这是志贺直哉的短篇小说《优秀的小男孩》中的一段。这虽是大正年间的小说了,但金枪鱼寿司直到现在还是如‘高山的花朵’般只可远观,那位即便是口中咽着唾沫也还是离开寿司店的少年的悲惨心情,并不是不能理解。
花の香りが切なさを増しそうだという。大西洋と地中海でマグロ漁を管理する国際委員会が、最高級マグロ、クロマグロの漁獲枠を向こう4年間で2割ほど削減することを決めた。ミナミ、メバチ、キハダなどその他のマグロも、「削減」の流れのなかにある
据说花的香味会增加痛苦的感觉。在大西洋和地中海管理金枪渔业的国际委员会,作出了在未来4年内将减少2成最高级的金枪鱼,黒鮪的捕猎。南,目撥,黄肌等其他的金枪鱼,也在‘削减’的范围之列。
この時期にたっぷり脂が乗るマグロは冬の季語でもある。その季節に届いた浮かない知らせだが、世界でとれるマグロの約4分の1を日本人が食べている。資源が無事復活するまでのあいだ、各国による乱獲のとがめを辛抱という形で分担するのは致し方ない
这个时候,脂肥的金枪鱼是冬天的特征。在那个季节里还没有浮出水面的一个消息就是,世界上捕获的金枪鱼将近4分之1都是被日本人吃了。从现在开始到资源可以完全恢复的这段时间内,因为世界各国随意捕猎而给予的责罚只能是大家一起忍耐了,除此之外也没有别的方法了。
のれんをくぐろうか、やめようか、懐具合と相談しつつ、仙吉少年の面影がちらりと脳裏をかすめる瞬間もあるだろう。
是要掀起店家入口处的帘布直接走进去呢,还是干脆放弃,在计算自己身边有多少钱时,我想大家的脑海中肯定很快的闪过仙吉少年的脸吧。
posted on 2006-11-28 17:18
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