「温柔ニシテ馴(ナ)レ易(ヤス)ク、又能(ヨ)ク鼠(ネズミ)ヲ捕(トラ)フレバ畜(カ)フ。然(シカ)レドモ窃盗ノ性アリ。形虎ニ似テ二尺ニ足ラズ」。戦前の国語辞典『言海』は「ねこ」をこんなふうに説明していた。なかなか味わい深い文章だが、これに芥川龍之介がかみついた。
‘温驯又易亲近,而且还能抓老鼠的话就养它(猫)。可是,它有偷窃的天性,虽然形似虎却不足两尺’。战前的国语辞典《言海》中是这样说明‘猫’的。虽然是篇意味深长的文章,但芥川龍之介对此却是极力反击的。
猫を「窃盗ノ性アリ」というなら犬は風俗壊乱の性あり、燕(つばめ)は家宅侵入の性あり、蛇は脅迫の性あり、ではないかと随筆に書いている。皮肉屋の芥川らしいけれど、言海がそれだけ親しまれていたということだろう。戦後、そんな存在の辞書といえばまず『広辞苑』が挙がる。それが10年ぶりに改訂されるという。
他在随笔中写道,若是说猫有‘偷窃的天性’的话,那么狗就有道德败坏的天性,燕子有侵入住宅的天性,蛇有威胁的天性,不是吗?这很像是讽刺家芥川所说的话,但这也说明了《言海》很被他亲近吧。战后若要说有哪本辞典有这样的存在感的话首推《广辞苑》。据说《广辞苑》时隔10年将要被重新修订。
「イケメン」「ラブラブ」「うざい」……。巷(ちまた)にあふれる若者言葉から「ニート」「ヘッジファンド」「ユビキタス」といった世の動きを映す新語まで、約1万項目を追加する変身ぶりだ。じつは前回の改訂でも「ストーカー」「茶髪」など1万項目が登場している。この先、国民的辞書はどこまで膨らむことか。
‘帅哥’,‘恩爱’,‘烦死了’……。从充满了街头巷尾的年轻人的语言到‘整洁的’,‘套利基金’,‘到处存在的’等反映社会动态的新词,这次的修订是追加大约1万个词条的变身。其实在上一次的修订中也有‘潜行而近者’,‘染成茶色头发’等1万个词条登场。今后,国民的辞典将会膨胀到什么程度啊。
芥川は同じ随筆に、もともとは否定を伴う「とても」が最近は肯定形で使われだしたと記している。三河の方言として元禄年間の本に用例があるから東京に達するのに200年、「とても手間取った」と笑わせる。ところが今や、広辞苑に押し寄せる新語は1年あたり1000語に上る。おじさんはとても追いつけない。
芥川在同一篇随笔里记录着,原本用于伴随否定表现手法的‘とても’最近也用在肯定形中了。作为三河的方言,由于在元禄年间的书本上已经有了例句,而传到东京却花了200年的时间,因而被芥川嘲笑“那真是很费时间了”。可是如今呢,蜂拥而来广辞苑的新词1年就有1000个。叔叔伯伯们是无论如何也追不上的。
posted on 2007-10-25 15:59
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