例年より遅れながら、梅雨前線が北上してきた。「梅雨入りお見舞い申し上げます」と、新聞に広告が載っていた。さわやかな気分からは遠い。けれど、煙る雨の奥に、盛んな生命の営みを感じる季節でもある。
虽然比往年有所推迟,梅雨带正在渐渐北上。报纸上登载着这样的广告:“进入梅雨季节,向您致以慰问。”心情不再那样神清气爽
。但是,烟雨朦胧中,也能感受到旺盛的生命
正在
蓬勃成长。
けむる【煙る】
(自五)
(
一
)
煙が立ちこめる。
(
二
)
〔煙が立ちこめているかのように〕かすむ。「雨に
―
」
営む,いとなむ。
他五。经营,办,做。
さわやか,爽やか
形动。爽快,清爽。さわやかな朝風。鲜明,清楚。
湿気の中から生じるものには「嫌われ者」が多い。〈梅雨茸(つゆだけ)の咎(とが)あるごとく踏まれけり 田村コト〉。いまごろのキノコを、俳句では総じて梅雨茸と呼ぶ。生き物なら、ナメクジあたりが筆頭だろう。昭和の名人、落語家の五代目古今亭志ん生の半生記「なめくじ艦隊」を思い起こす。
湿气中会长出很多“讨厌鬼“。“梅雨茸
似有罪
?无情遭人踏。 田村
コト”
。现在的茸在俳句中一律被称为梅雨茸。动物的话最让人讨厌的大概是“蜒蚰”灾吧。
这让我想起昭和时代的名人、第五代单口相声表演艺术家
古今亭志ん生
的半生记《蜒蚰舰队》。
★
きらわれもの【嫌われ者】
その
△
社会のだれからも(人から特に)嫌われている人。「
―
になることを恐れず上司に諫言カンゲンする」
★
そうじ
-
て
[0][1]
【総じて】
(副)(1)全体に。一般に。だいたい。「今年は
―
豊作である」(2)全部。すべて。
★
とが【咎】
(
一
)
△
法律上(道徳上)当然責められてよい非行。「その
―
を受ける〔=非行のゆえに
△
責められる(有罪となる)〕/
―
〔=罪〕をかぶせる」
(
二
)
あやまち。「だれの
―
でもない〔=すべて私が悪いのだ〕」
★
なめくじ〈動〉蛞蝓
kuòyú,
蜒蚰
yányóu
『
方言』
,
鼻涕虫
.¶
~がはう
/
蛞蝓爬行
.
◇
~に塩
好似老鼠见了猫
.
★
あたり
[0]
【当
(
た
)
り
・
中り】
(10)飲食物や暑さなどによって,健康が害されること。多く他の語と複合して用いられる。「暑気
―
」「食
―
」
★
ひっ
-
とう
[0]
【筆頭】
(1)名前を書き連ねたうちの第一位。書き出し。「前頭
―
」「
―
書記」「
―
株主」
志ん生一家が5人で暮らす貧乏長屋には、大小のナメクジが艦隊よろしく押し寄せた。塩をまいても参らない。夜になるとピシッ、ピシッと鳴いて、大きいヤツがカミさんの足の裏に吸い付いたというから、すさまじい。毎朝、炭入れにいっぱい取って川にうっちゃっていたそうだ。
志ん生一家五口人住在破旧的大杂院里,大大小小的蜒蚰像舰队一样蜂拥而至。
即使撒盐也对付不了它们。
一到晚上,就发出“噼
西
噼
西
”的声音,大家伙
们还
吸在
妈妈的脚底里,非常可怕。
据说每天早上,都
能抓到一大炭筐倒进河里。
押し寄せる:
(1)涌上来,蜂拥而来 (2)(挪)到一边
★
ながや【長屋】
(
一
)
細長い形に造った一棟の家。
(
二
)
一棟を幾つかに区切って、多くの世帯が別別に住めるようにした家。「
―
ずまい」
[
大杂院
]
★
ぴしっ
〈たたく音〉
_
ぴしっと頬をたたく
slap sb across the face.
★
すさまじい【凄まじい】
(形)
(
一
)
勢いが激し過ぎて、見聞きしている方がどうか
なりそうな感じだ。「
―
〔=爆発的で、異常な〕人気」
(
二
)
見るからに
△
ぞっとする(寒ざむしさを感じる)様子だ。「
―
ばかりの
わび住まい/
―
形相ギヨウソウ」
(
三
)
余りに
△
程度が
ひどく(非常識で)なんとも批評のしようが無い。「あれで大スターとは
―
〔=あきれたものだ〕/こんな時間に電話も
―
〔=ひどい話だ〕」
〈滑(なめ)らかに生き居ることを憎しとし蛞蝓(なめくじ)は女に塩まかれたる 斎藤史〉。呼び名の「ナメ」は滑らかという意味だが、「クジ」には定説がないと聞く。水回りに出没しては主婦の不興を買ったが、都会ではもう目にすることはまれだ。
“讨厌那滑不溜秋的蜒蚰,女人们
对它们撒上盐巴。
斋藤史”。称它们为“
ナメクジ”
,“
ナメ
”有“滑”的意思,而“
クジ
”是指什么据说尚无定论。
在水边出没的蜒蚰招主妇们的讨厌,但是在城市里却很少看到它们。
★
みずまわり【水回り】
家の中で、台所
・
浴室
・
便所など、水を使う部分。「間取りは、一階が
DK
と
―
」
★
ふきょう【不興】
おもしろくないこと。「座が
―
になる/
―
を買う〔=目上の人の機嫌を損じる〕」
滑らか,なめらか
,形动。滑溜,光滑
この時期には、鉢植えの下に潜んでいることが多い。夜になると艦隊を組んで出撃し、柔らかい芽を食べてしまう。植物の葉に銀色の「航跡」を見つけたら、園芸好きな人は要注意である。
在这个时期,会有很多蜒蚰潜伏在盆栽下面。
一
到晚上就组成“舰队”开始出击,吃掉植物柔软的嫩芽。如果发现植物叶子上有银色的“航迹”,园艺爱好者们可就要注意了。
★
ようちゅうい【要注意】
その者の健康や思想
・
素行などに、注意
・
警戒の必要が有ること。「
―
の人物」
どうにも敵が多いけれど、やさしい目を向ける人もいる。〈なめくぢも夕映えてをり葱(ねぎ)の先 飴山實〉。なべて生き物に命あり。雨も光も、へだてなく万物に降り注ぐ。
不管怎样,蜒蚰有不少敌人,但也有人向它们投去善意的目光。
“夕照下的蜒蚰爬上葱尖。饴山宝
”所有的生物都有生命。阳光雨露总是不分彼此地恩泽万物。
★
なべ
-
て
[1]
【並べて】
(副)(1)総じて。一般に。おしなべて。すべて。なめて。「
―
世はこともなし(2)普通。なみなみ。
★
へだて
[3]
【隔て】
(1)間に置いて仕切ること。また,仕切るもの。仕切り。「
―
の障子」「
―
のテーブル」(2)差別。わけへだて。「だれかれの
―
なく吹聴する」(3)気持ちなどの両者間のひらき。「
―
のない間柄」(4)障害。じゃま。「世の
―
多くおはしましければ
/
今鏡(すべらぎ中)」
posted on 2007-06-17 19:31
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