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コナン :でも、おかしいんだよ。
高 木:あ、何がたい?
コナン :犯人の音がしなかったんだ、まったく。
高 木:はぁ…そりゃーあ、寝てたからで…
コナン :いや、古村さんが刺された後だよ。普通なら、犯人が部屋を
立ち去る音ぐらいするはずなのに。
目 暮:うん…
高 木:きっと犯人は
抜き足差し足でこっそり出て行ったんだよ。
哀 :まあ確かに、この散らかった部屋から短時間で物音を立てずに逃げるのは、不可能なんじゃないかしら?
高 木:そうすると、犯人は被害者の横のソファーで寝ていたという穂島さんってことに。
穂 島:え、そんな!?
目 暮:ドアの
鍵穴に
こじ開けた跡もなかったし。
穂 島:ちょっと待ってくださいよ!部屋の
合い鍵なら、俺の他にも持っていたっす!!同じ現像所で働くマージャン仲間の唐田さんや根上さんも。
唐 田:ええ、ふ、古村が!?いったい誰に?
目 暮:それは、あなた方の話しを聞けば分かるでしょう。犯行時刻の午後10時55分ごろ、どこで何をやっていたかを。
唐 田:その時間はタイミングの目処が立ったんで、残りの作業を別の所員に任せて、仮眠室で寝ていました。
目 暮:た、タイミング?
穂 島:映画なんかの色の補正の事っすよ。
目 暮:それを証明できる人は?
唐 田:他にも2、3人仮眠室にいましたけど、みんな寝ていましたから。
目 暮:で、あなたは?
根 上:[----------1----------]
目 暮:おい、では二人ともアリバイはないんですな。
唐田、根上:は、はあ…
目 暮:で、合い鍵を持っていた理由は?
根 上:すぐにマージャンができるようにするためです。
唐 田:先に仕事を上がったやつがここに来て、仕度をすることになっていましたから。でも、合い鍵を持っていたのは我々だけじゃないかもしれません。
根 上:彼には他にもマージャン仲間がいたようですし。
穂 島:あ、でも、鍵を渡していたのはその二人とこの古村さんだけっすよ。
目 暮:しかし、いつも来ていて、物の配置を把握していたとすると…
高 木:もしかしたら、暗闇でも
行き来できるかもしれませんね。
コナン :でもさー…
目 暮:うん?
高 木:こ、コナン君?
コナン :ほら、この部屋、本当に真っ暗だよ!
根 上:こら、ダメだよ、刑事さんたちの邪魔をしちゃ!
コナン :はい。
目 暮:だが、確かにコナン君の言う通りだな。
高 木:そうですね。
[----------2----------]
鑑識官:警部、ちょっと。
目 暮:うん?
鑑識官:遺体のシャツの第三ボタンが
引きちぎられています。
目 暮:うん、どうやら被害者は刺される前に犯人と揉み合ったようだな。しかし随分シャツが汚れているな。
襟首とか真っ黒だ。
穂 島:[----------3----------]
根 上:そういえば、3日前にこの4人で卓を囲んだ時もこのシャツだったな。
唐 田:じゃ、あの時のままか。
穂 島:とにかく、俺には無理っすよ!あんな真っ暗な中で揉み合って、ボタンを引きちぎったり、刺したりするなんてできないっす!!
目 暮:だがその時、起きていたのがあなただけなら、
懐中電灯か何かで被害者の位置を確認して、近寄る事はできるじゃないですか?それに子供達は犯人の逃げる音を聞いていない、それとも、あなたは犯人の音を聞いたというのかね?
穂 島:あ、いや、古村さんの大声にびっくりして、それどころじゃ…
目 暮:ん、何だ?
鑑識官:警部、床のビデオカメラが…
目 暮:あ、なん、何だね、このビデオカメラは?
唐 田:ああ、古村が毎日撮っていたビデオ日記ですよ。