【天声人語】2007年05月17日(木曜日)付——雨のにおい

 雨のにおい、というものがある。木々の葉が洗われ、青い香気が降り注ぐ。地面のちりが、たたかれて舞う。やがて、湿った土の香りが立ち上る。そんな気の利いたものではなく、実は慌てて開いた傘のにおいだったりする。

 雨,有着它独特的气息。树叶经过冲刷,散发出清新香气。地面上的尘土,随雨点激起一阵飞扬。片刻,润湿的地面上升起一股清香。但心情并非都如此般愉悦,实际上也常有急于撑伞的慌忙。

 沖縄地方が、きのう梅雨入りした。これでも平年より8日遅いという。南から少しずつ、天気予報の傘マークが増えていくのだろう。同じ日、梅雨のない北海道の釧路や根室では桜が開花した。日本列島の「季差」を思う五月である。

 冲绳今天进入了梅雨季节。尽管如此据说也比往年晚了8天。从南方开始,天气预报中的伞状标识将会一点一点增多吧。同样是今天,在尚未进入梅雨季节的北海道釧路和根室地区,樱花正绽放着。此时正是能感受到日本列岛“季节差异”的五月。

 ずいぶん前のことだが、作家の山口洋子さんが、雑誌の随筆か何かで「折り畳み傘を持ち歩く男はイヤ」という趣旨のことを書いていた。目先のちっぽけなリスクを意識し、いつも準備万端、計算ずくで動く男。なるほど、ロマンや男気にこだわる山口さんが嫌いそうなタイプだ。

 ちっぽけ 极小

 很久以前的事了吧,作家山口洋子小姐,在杂志的随笔还是什么文章中,以“讨厌带着折伞到处走的男人”为主题展开创作。这代表着一类意识到眼前的风险,时刻做好万全准备,精于计算的男人。原来如此,这类男人对执着于浪漫和男子气概的山口小姐来说,的确是讨厌的类型。

 厳しいが鋭い男性論を読んで、しばらく傘を持ち歩くのをやめた記憶がある。でも、にわか雨に何度かやられるうちに、私の傘は遠慮がちにかばんに戻り、前と同じ底のあたりに寝転んだ。

 笔者读过如此严厉尖锐的男性评论后,记得曾有段时间放弃带伞出门。但是,在被突如其来的雨几度造访后,我的伞又悄然回到了公事包中,如从前一样静静躺在包的底部。

 必需品とは言わないが、取材でも営業でも、外回りの仕事には折り畳み傘が重宝する。夕立に遭い、ぬれねずみで約束の相手に会うわけにはいかない。こんな言い訳からしてすでに、小さな仕事人間の癖(へき)だろうか。

 重宝「ちょうほう」(名)宝贝,宝物;(形动)便利,方便;(动)珍视,爱惜
 濡れ鼠「ぬれねずみ」落汤鸡(原来日语中是用“淋湿的老鼠”来表达,呵呵^^)

 折伞虽不是必备品,但出去采访也好,谈生意也好,对于要在外面跑的工作而言,就如同珍宝。若遭遇驟雨,总不能以落汤鸡的样子去赴约。这已经是渺小上班一族通用的借口吧。

 確かに、都会なら雨宿りの場所などいくらでもある。軒に飛び込み、しばし休んだ後の、雨上がりのにおいも悪くない。街路樹も歩道も清々と生き返る。時には、雨の気まぐれを五感で楽しめるような、時間と心の遊びを持ちたい。

 确实,城市中能避雨的场所有很多。飞奔至屋檐下,稍许休息后,感受雨停的气息也不错。街道及两旁的树木到处都变得清爽干净充满生机。偶尔,也希望能全身心投入享受这时晴时雨的突然,保持一颗悠然自得的内心。


PS:最后一句感觉怎么翻也不顺……

posted @ 2007-05-17 16:32 欣然 阅读(392) 评论(0)  编辑  收藏 所属分类: 天声人語 网摘收藏

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