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三 島:で、すぐに救急車と警察を呼んで、ちょうど局入りしてる、その社長さんとこに所属してるサタンさんにも知らせに。
目 暮:サタンさん?ん?
サタン :俺だよ。
目 暮:な、何だね…き、君は?
高 木:し、
死に神?
サタン :俺がそのサタンだ、三途のⅢ(スリー)
ボーカルのサタン鬼塚。
目 暮:三途の川?サンタ鬼塚?
高 木:ち、違いますよ、警部。僕知ってますよ、サタン鬼塚、3、4年前にはやってた
ビジュアル系バンド。
サタン :おい、おい、はやってたって、過去形かよ!?
目 暮:それで、社長が誰かに恨まれていたとかは?
サタン :あの性格じゃな、恨んでいた奴はいっぱいいたんじゃねーか?俺もその一人だし。
目 暮:おい、じゃあ、一応お聞きしますが、犯行があった午後1時前後、あなたはどこで何を?
サタン :ああ、その頃は
控え室で…
元 太:折り紙だよ!
目 暮:ん?
高 木:き、君たち?
元 太:その悪魔、折り紙折ってたって言ってたぞ。
目 暮:お、折り紙?
歩 美:ツルさん5羽。
哀 :暇つぶしみたいだったけど。
光 彦:でも、この事はみんなには内緒ですよ!呪い殺されてしまいますから!!
高 木:え?の、呪い殺されるって…
サタン :ファンにはそう言ってあるんだ。悪魔の趣味が折り紙なんて格好つかねぇからよ。
高 木:ああ、なるほど。
目 暮:あなた、この子たちが来る前はずっと一人で控え室に?
サタン :ああ、
出前を食べて
仮眠を取って、その後折り紙を折っていたよ。
目 暮:[----------1----------]
サタン :11前には控え室にいたよ。で、すぐにマネージャーに出前の注文とちょっと買い物を頼んだってさ。
マネージャー:ええ、戻って来た時、子供たちがサタンさんの控え室に入ろうとしていたから、最初は止めたんです。
スタジオ入りの2時まで起こすなと言われていたので。
目 暮:なるほど、つまり犯行時刻の午後1時前後のあなたのアリバイはないというわけですな…
サタン :ああ、そうなるが俺には無理だよ。この顔で控え室を出て
うろついてたら、目立っちまうだろ?テレビ局の奴ら全員集めて聞いてみなよ?問題の時間、俺の姿を見た奴がいるかどうか。
高 木:しかしそのメイクを落し、
素顔なら…
目 暮:そうか!素顔で局内に通り、応接室に向かい、犯行後に戻って再びメイクを施せば…
マネージャー:それは無理だと思いますよ。
高 木:というと…ああ、メイクするのに相当時間がかかりますか?
サタン :いや、精々30分程度だぜ。
マネージャー:なんにしても、あの控え室には鏡がないんですから。
皆 :え?
目 暮:え?鏡が…
高 木:ない?
マネージャー:なんでも鏡が大嫌いな
大御所の俳優さんもいたらして、この局にはそういう控え室が2、3あるらしいんですが、サタンさんはいつもそこを使ってもらってます。
サタン :俺も鏡が嫌いでね、特に大きいヤツはな。なんなら見てみるかい、その控え室?
目 暮:確かに壁には鏡はないようだが…
高 木:はぁ、あっ!け…警部!
目 暮:うん?あるんじゃないか!?
マネージャー:ああ、いいえ、その鏡は私がついさっき買ってきたもので、あの子供たちと一緒に部屋に入った時、サタンさんに渡したんです。
高 木:じゃあその店を教えてください。確認を取りますから。
マネージャー:あ、はい。
目 暮:それと、この控え室とサタンさんの荷物、そして体も少々調べさしてください。よろしいですかな?
サタン :ああ、構わねぇぜ。
目 暮:バッグの中には、うん…一応メイクの道具らしきものはあるが…
高 木:ありませんね、鏡。彼も所持していません。
目 暮:うん?何だね、この
薄汚れた上着と帽子は?
高 木:胸には「悪魔屋」?
サタン :ああ、それは今日録る
トーク番組の登場シーンで使うので持って来たんだ。
ライブじゃいつも曲の間にメンバーと
コントね。「ちわー、悪魔屋です。不幸をお届けに参りました!」ってな感じでやってんだ。
目 暮:高木君、一応番組スタッフに確認を。
高 木:はい!
サタン :[----------2----------]。少しぐらいなら、女性スタッフの
コンパクトを借りて、
ちゃちゃと直せるからよ。まあ、俺は汗っかきじゃねぇから、滅多にねぇけどな。
コナン :でもその紫色の
口紅はすぐ取れちゃうみたいだね。
サタン :ん?
コナン :ほら、あのサタンの
吸い殻、
フィルターに紫色が付いてるし、光彦がもらったサイン
色紙にも同じ色が付いてる。
光 彦:あ、本当だ!何でですか?
コナン :あの時サタンさん、ペンの
キャップを口でくわえて抜いてただろ?それでキャップに口紅色が付いて、返してもらったペンから光彦の手に色が移ったのさ。その手でずっと持ってたから、いつのまにか色紙にも付いちゃったんだよ。
歩 美:そっか!
光 彦:なるほど。
コナン :あれれ?でも変だなぁ…サタンさんが食べた出前の器、箸や
レンゲにも紫色が付いてないよ!
[----------3----------]
目 暮:た、確かに妙だな。
サタン :ああ、飯の時は軽く
ティッシュで口紅を落としてから食うんだ。箸や器に色が付くのが嫌でね。口紅ぐらいなら鏡がなくてもすぐ塗り直せるからな。
元 太:じゃあ、その目の周りも口紅かよ?同じ紫色じゃんか!
サタン :口紅じゃねぇけど、同じメーカーの色だ。もちろんこっちは鏡がねぇとな…まあ、こいつを鏡なしで
手探りで描ける奴がいたら、それこそ神か悪魔だぜ!
目 暮:そりゃそうだ。