この欄のちょうど裏、本紙朝刊2面の下に毎月今ごろ、文芸誌の広告が四つ並ぶ。今月は新年1月号の広告で、右から群像、文学界、新潮、すばるの順だ。公平を期すため、一番左の雑誌が、次の月は一番右に回るしきたりになっている。
刚好在这个专栏的反面,本报朝刊第二版面下方,每个月大概这个时候都会并排刊登文艺杂志的四则广告。由于这个月刊登的是新年1月份的广告,所以从右到左依次登载的是群像,文学界,新潮,昴四类杂志。为公平起见,最左边的杂志按惯例下个月会换到最右边的位置。
ぐん‐ぞう【群像】‥ザウ
絵画・彫刻などで、一つの主題のもとに多くの人物を集団として表現したもの。「青春―」
しんちょう【新潮】‥テウ
文芸雑誌。1896年(明治29)創刊の「新声」(佐藤義亮主宰)の後身。1904年5月、佐藤によって新潮社より創刊。
すばる【昴・スバル】
石川啄木・木下杢太郎・平野万里・吉井勇らを同人とする文芸雑誌。1909年(明治42)1月創刊、13年(大正2)12月廃刊。「明星」廃刊後、その関係詩人が集まり、後には森鴎外が中心、与謝野寛・同晶子・上田敏らも後援。明治末期のいわゆる新浪漫主義思潮を起し、スバル派の称を生んだ。
いわゆる純文学を集めた雑誌が少なくとも四つあり、毎月いくつもの小説を世に出している。そんな国はほかにもあるのだろうか。広告を見比べて、今月はどの雑誌を買うか決める人もいるという。
所谓的纯文学杂志少说也有四种,每个月都会有好几篇小说面世。可能也有其它国家是那样的吧。也有人通过对比广告来决定这个月买哪种杂志。
広告を出す側の大川繁樹・文学界編集長は、「広告がゴージャスになるような雑誌をつくるにはどうすればいいかを最初に考えて、原稿を依頼する作家や企画を決める」と話す。
广告策划方的大川繁树(文学界编辑长)说道:“广告首先要考虑如何制作华丽的杂志,然后决定约稿作家和方案。”
作家の名前の字の大きさや並び順には神経を使うそうだ。文壇での格、年齢、主要な文学賞の受賞順、そして何より重要なのは、読者が読みたい作家はだれか。様々な角度から計算した結果が、この広告だ。
作家名字的大小和排列顺序似乎也颇费周章。文坛上的地位,年龄,主要文学奖的获奖次序,还有最重要的一项是受读者青睐的作家是谁。从各个方面综合考虑后制作出广告。
新年号の広告の移り変わりは戦後文学史そのものだ。50年前の広告には志賀直哉や石川達三、小泉信三といった重鎮が並んでいる。40年前の群像の新連載は、大江健三郎さんの『万延元年のフットボール』だ。36年前の新潮の広告には、その12日前に割腹自殺した三島由紀夫の遺稿が、「天人五衰最終回140枚」と大書されている。随分売れたことだろう。
新年号广告的变化其实就是一部战后文学史。50年前的广告刊登的是志贺直哉,石川达三,小泉信三等泰斗人物的作品。40年前的群像新连载则为大江健三郎的《万延元年的足球》,36年前的新潮广告则用大字书写《天人五衰最終回140枚》刊登刚于12天前割腹自杀的三岛由纪夫的遗稿。当时相当畅销吧。
文芸誌の部数はこれまで長期低落傾向だった。しかし最近は吉村昭さんの遺作『死顔』のような話題作もあり、約20年なかった増刷をしたという雑誌もある。世界でもまれな出版文化の今後のいやさかを祈りたい。
文艺杂志的发行量此后长时期处于低迷状态。但是最近有吉村昭先生的遗作《死颜》之类的话题作品,也有近20年未曾增加印刷的杂志。衷心祝愿即使在世界上也罕见的出版文化今后能繁荣昌盛。
posted on 2006-12-08 08:07
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