(1)私に対してこれは簡単だよ。(×)
これは学生によく見られる誤用で、正しくは「私にとって」となります。
では、どうしてこうした誤用がみられるのでしょうか。
こうした誤用の背景には学習者の母語である中国語の影響があると考えられます。
日本語の「にとって」と「に対して」はともに中国語の「対」に相当します。
(2)当人にとっても迷惑な話だ。
(对他本人来说这也是个负担)
(3)この種の仕事は私に(とって)は適切ではない。
(这种工作对我不适合)
このように、「にとって」と「に対して」のどちらの意味の場合も中国語では「対」が使われること、
しかも「対」は「に対して」の「対」でもあることが(1)のような「に対して」の過剰使用に結びついています。
一方、(4)は日本語初心者に多い誤用ですが、
これは中国語では「乗る」に当たる動詞が目的語に「を」相当の助詞を取るためです。
(4)今日は、自転車を乗ってきました。(×)
このように、学習者は外国語を使う時、母語の規則を流用することがよくあります。
これを転移と言います。
転移には結果的に正しい表現を導く「正の転移」とともに、(1)(4)のような誤用につながる「負の転移」もあります。
そういうわけで、日中言語対照研究は日本語教育にとっても有益です。
posted on 2008-11-17 12:53
薛倩 阅读(843)
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生活日语