朝から仕事に追われてようやく息抜きできる午後の4時半。手に取ったファイルをおいて、肩を緩めるようにすこし深呼吸をしてみた。鼻腔の中に勢いよく入ってきたクーラーで冷却されすぎた空気は、生くさい匂いがした。窓の外ふっとみたらすごく曇天だった。黒い強風の中で枝を招かせた植物たちは、頼りなくかわいそうにみえた。荒い雨滴は世界を洗礼している。妙なことに事務室の中にいると雨のざーざーもいっさい聞こえず、 人の騒ぎ声だけが、依然としてこの空間に満ちている。周りの騒然はびくびくし始め、地震にたいする恐怖感はまだあるからかのように、天災の予測とか、そういったでたらめな言葉も人々の間を走り回っていった。わたしは目を閉じてあくびをした。落ち着かない心をごまかすだけだった。そうすると遠い日においてきた安定感を取り戻せるように思っているからだ。
仕事も恋も、なんでも遠くなっちゃっているように感じたこの曇天のした。生活の灰はどこかに吹き飛ばされるような気がした。今日は灰色靴下を履いてきたな、またデスクトップも暗い系に変えた、だから重い雨をもたらしたのかな、と思いを馳せているうちに、外はもうすでに明るくなって晴れた。これはうわさの夕立ちってものかな。雨に濡れたいとなぜか晴天をみていつもそう思っていた。
晩御飯、スイカにしよう。
posted on 2008-06-16 10:43
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