ナナ:あんたは荷物それだけ?
奈奈:残りはお母さんに宅配便で送ってもらう様に頼んであるから、家具とか生活用品は新しく買い揃えるつもり。
ナナ:え~
奈奈:ナナは?
ナナ:あたしはギターとこれだけ。
奈奈:残りは?
ナナ:どうしようかな?
泰:帰ったら、すぐ送ってやるから、必要なもの紙に書いとけよ。
奈奈:帰る?
ナナ:泰は地元から判こ押しに、今朝来てくれたんだよ。
奈奈:え?保証人?ご両親は?
ナナ:書いたよ泰。
泰:速いな!
奈奈:あ~分かった、ナナってば、家出して来たんだ。いかにもそんな感じ。
ナナ:どんな感じだよ。
奈奈:本当は良家のお嬢様で、バンドやってたことをご両親に反対されたとか。
泰:ナナか?良家のお嬢様?
奈奈:違うの。
ナナ:何か可笑しい?
泰:えっと、ダンボール三個と、これだけ?送りがいねぇな?
ナナ:誤魔化すな
泰:あの部屋はどうするんだ?そのままにしとくのか?
ナナ:しらないよ。あの部屋はあたしの部屋じゃないも。本人に聞けば。
泰:でも、あいつ忙しくて、なかなか連絡つかねぇんだよな。
ナナ:じゃ、ほっときゃいいじゃん。かってに家賃振込み続けてんのはあいつなんだから。
泰:でも、それはお前のために。
ナナ:頼んでないよ、あたしは自分で払うつもりだったんだ。まあ、おかげで、今まで助かったけどな。
奈奈:ねね?ナナ話?
ナナ:金持ってる奴のやるこた分かんねぇなって話だよ。
奈奈:え?
泰:そんな嫌味言うなよ。
ナナ:さてと、貧乏には必要最低限のものを買い出しに行きますか?
奈奈:うん。とりあえず、エアコンをがいるよね。
ナナ:そんなのストーブでいいじゃん、ストーブで。
泰:じゃ、俺そろそろ帰りよ。
ナナ:え?もう帰るの?一泊ぐらいしてきば?
奈奈:よかったり、泊まってって下さい。なんのお構いも出来ませんけど。
泰:お言葉に甘えたいところだけど、あいにく仕事を山積みでね。
奈奈:そっか、なぜ弁護士さ
ん
だもんね。
ナナ:買い物ついでに、駅まで送るよ。
泰:いいよ、タクシー拾って、空港まで直行するから。
ナナ:あ、そう。
奈奈:空港まで、見送りに行っておいでよナナ。買い物はあたしがしとくから?
泰:はは、いいよ、見送りなんか?ジャ、頑張れよ。
ナナ:えん、いろいろ有難う、泰。
泰:なんかあったら、すぐ電話して来いよ。いつでも飛んできてやるから。
奈奈:ナナが泰と呼ぶそのスキンヘット弁護士のことを、あたしはてっきりナナの恋人か何かだろうと思っていたのですか?ナナにはきっぱりと否定されてしまいました。
ナナ:泰は地元でやってたバンド仲間の一人だよ。リーダーだったし、何かと頼れる奴だから。まあ、あたしにとっては兄貴みたいなもん。
奈奈:でも、判こ押すためだけに、わざわざ来てくれたりして、只ならぬ愛を感じるんだけど。
ナナ:只ならぬ愛?泰は誰にでもああんなだよ。周りをフォローすんのが生きがいっついか、弁講士は天職かもな。
奈奈:じゃ、ナナは別に彼氏とかいるの?
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posted @ 2007-07-11 23:42
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