奈奈:花嫁資金?
奈奈のお母さん:そうよ。ほら、結婚てのは、何かとお金かかるじゃない?だから、ちょっとずつ積み立てといたのよ。娘三人も持つと、親はいろいろ大変だから。
奈奈:なんで、そんな大事なお金いきなり振り込みのよ。
奈奈のお母さん:だって、あんた駆け落ちしたんでしょう。
奈奈:あ?
奈美:ただいま。
奈奈のお母さん:こら、奈美、こんな時間まで、どこ行ってたよ。
奈美:カラオケとか。
奈奈のお母さん:遅くなるなら、電話くらいしなさいよ。あ、もしもし、奈奈?
奈奈:お母さん、駆け落ちってなに?
奈美:もしもし、お姉ちゃん?
奈奈:奈美?
奈美:元気、どうよ東京の暮らしは?彼氏と仲良くやってる?
奈奈:奈美あんただね、お母さんに変なこと吹き込んだのは?
奈美:え?別に?お姉ちゃんは男と住むために、東京行ったっつっただけたよ。
奈奈:違うよ。
奈美:隠すことないじゃん。いいな、毎日セックスし放題だね。
奈奈のお母さん:なに、馬鹿なこと言ってるの?さっさと風呂でも入っといで。
奈美:え?もっとしゃべりたい。風呂なら、もう入ったし。
奈奈:近頃の若い娘は、親の前で、セックスって?
奈美:痛い。お母さん~~たたしもつ東京の大学受けんば、よかった。
奈奈のお母さん:もしもし、奈奈?とにかく、あんたはもう成人したんだし、そのお金はあんたの好きに使いなさい、頼むから出戻ってこないで。
奈奈:出戻って?
奈奈のお母さん:これ以上、世話やかせないでね。じゃね。
奈奈:お母さん。
ナナ:あはは~~
奈奈:笑いことじゃないよ。心配だから帰って来いとか言うと思ったら、出戻るな、普通いう?て言うか、あたしまだ結婚してないし。
ナナ:いいぞ、奈津子、かっこういいぞ、母さん。
奈奈:酔ってる?
ナナ:酔ってないよ。
奈奈:だめだこりゃ。
泰:ただいま、タバコ買って来たぞ、ナナ。
ナナ:泰、お帰りなさい。
奈奈:出来あがってんなあお前。
ナナ:愛してるわ。
泰:わかったから。上に乗るな。
奈奈:伸夫と真ちゃんは?
泰:伸夫が道端で潰れちゃって、真が連れて帰った。
奈奈:そう、伸夫もかなり飲んでたもんね。
泰:真のやつ、見かけによらず、酒強いな。つうか、ザル。寝るな。仕様がないも、こらせ。
奈奈:ナナってば。ナナがあんなに気を許して酔っ払う姿初めてみたよ。ちょっとかわいい。よぽって泰が来てくれたことが嬉しかったんだな。しかもどさくさに紛れて中するし、その上愛してるって。でも、別に、泰も驚いた様子もないし。やっぱりあの二人ってできてんじゃないの。開けっばなしで何やってんだろう。
泰:まあ、悪いな、奈奈ちゃん。一人方付けやらせて、手伝うよ。
奈奈:大丈夫、後濯ぐだけだし。
泰:じゃ、布巾貸して。俺拭くから。
奈奈:何かいいなあ、泰って。見かけによらず、優しいし、気が利くし、頼れるのに、威張らないし、しかも、弁護士、あたし結婚するならこんな人がいいな。って何か考えてんだあたしは。泰はナナのものなのに。て言うか、あたしには章司が、
泰:終わった、ご苦労様。じゃあ、俺はそろそろ、
奈奈:え?
泰:今日はご馳走様。
奈奈:どこ行くの?
泰:住むとこ見つかるまで、ホテル暮らしでもしようと思って。伸夫とこは真がいて、手狭みたいだし。
奈奈:ここに泊まればいいのに。
泰:あ、ありがとう、でも、遠慮しとくよ。
奈奈:遠慮なんか、することないのに。
泰:あ、でもやっぱりそうは行かないし。お休み。
奈奈:なんで。なんか納得いかないな。酔った勢いとは言え、ナナがあんなに素直になっていると言うのに。泰はなんであうもストイックなんだ?地元に女でもいるのかな。バンドとかやってだら、やたら女に持てそうだしな。まあ、でも、たとえ女がいたにしても、地元に置き去りにして来たなら、それほど大事な女じゃないんだよ。あたしも章司に置き去りにされてたんだけ、でも、章司は別よね。昔から、あたしのことすっごく大事にしてくれてたもん。今はこうしてこっちに呼んでくれたわけだし。あたしが勝手に追いかけて来たんだけ。(あんた駆け落ちしたんでしょ、頼むから出戻ってこないで。)
posted @ 2008-03-18 21:57
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