奈奈:私が勝手に、(一緒に暮れそう、奈奈)大丈夫大丈夫、章司はああ言ってたし、あたしさえその気になれば、いつだって嫁にもらってくれるわ。そうかな?一緒に暮らすと結婚するのは、別問題な気がする。だいたい章司って大学入ったばっかで、卒業するのは四年後だし、しかも、あたしと張り合えるくらいお金ないし。(結婚てのは、何かとお金かかるじゃない?)そうだよね、あたしはじみ婚なんて興味ないし、絶対かわいい花嫁衣裳が着たいし。スイートホームがone-roomじゃ嫌だし。できれば庭付き一戸建て。せめて新築マンション。お金貯めなきゃ。お母さんがくれた三十万はなるべく使わないで、ちゃんと定期に入れて、さらに自分に積み立てる。がんばれば、章司が大学を出る頃には、結構貯まるはず。庭付き一戸建てはあたしに任せて、章司。
ナナ:あ~頭いいて。くす、今日バイト入れんじゃなかった。八、薬、ハチ公、いねぇの?
奈奈:おはよう、ナナ。
ナナ:なんだそのかっこう?
奈奈:これから仕事の面接なの、電話したらすぐ来てくれて。どう、いけてる。
ナナ:仕事って、何の?
奈奈:出版社?
ナナ:はあ~~
奈奈:大丈夫?ナナ二日酔い?私はいい薬持ってるよ。
ナナ:出版社って、あんた、そんなとこに入れんのかよ?
奈奈:だって、応募条件はクリアしてるよ。募集してるのは編集じゃなくて雑用のバイトだし、それに聞いたことない小さい会社だもん、大丈夫だよ。
ナナ:まだ、すぐつぶれるんじゃないだろうな。
奈奈:お水入れて来るわね?
ナナ:くるはねって、服に合わせて話し方まで換わってるよ。しかし何でまたいきなり出版社?
奈奈:たまたま求人情報誌で見つけたんだけど、時給はいいし、週休二日だし、せっかく東京にいるんだから、やっぱ都心に通勤してみたいし、出版社に勤めるなんて、超格好よくない。できる女っぽくて。
ナナ:できる女ね。まあ、でも、早速次の仕事探す気になってよかったよ。あんたが自立したいなんて言ってんのは口ばっかと思ってだけど。結構マジだったんだね。
奈奈:いや、別に、仕事する気になったのは単にお金がほしいだけなんだけと。でも、目的は何であれ、ちゃんとした会社に就職してバリバリ働けば。自然と自立の道へ繋がれかも。一石二鳥。
ナナ:そういう泰は?
奈奈:泰なら、住めところ見つかるまで、ホテル暮らしするって、出てっちゃったの、引き留めたんだけど。
ナナ:あ、そう。
奈奈:あ、そうって。じゃ、あたし行くね。
ナナ:今日の夜、いつものスタジオで練習やるんだけど、八も来れる?
奈奈:えん、夜なら、ほかに予定もないし。
ナナ:じゃ、来いお?今日から泰のドラムが入るから、今までとは、一味も二味も違うぜ。
奈奈:えん。ナナてっば、なんでご機嫌な笑顔?つられてこっちまでウキウキしちゃう。でも、そうか、これでメンバーも全員揃ったし、あとはもう夢に向かってまっしぐらだね。よし、あたしもがんばるぞ。
淳子:章司。
章司:おう、淳子。なんか久しぶり。
淳子:て言うか、校内であんな初めてだよ。あんた、ちゃんと学校来てんの?
章司:失敬だな、ちゃんとまじめに来てるよ。
章司の友達:章司、俺先行っとくは、だいへんしとか?
章司:あ、うん、いや、ウン?
章司の友達:どっちやねん?ほんまはっきりせんのお前は?
章司:臨機応変に。
淳子:あれが噂の幸子なの?
章司:ちがう。て言うか、なんでよ噂って。
淳子:うわ、すごいあせりよう。ますます怪しいわ。
章司:勘弁してくれよも。京助のやつなんでも,よりによって淳子に、~
淳子:代返は、今の関西弁の男に任せて。じっくり話を聞こうじゃない。
幸子:松田君、今日章司に会った、来てないのかな?
松田:いや、先まで一緒にやってんけど、ななや仲良さげな女とばったり会うって、話したそうやったから、ほって来た。
幸子:そう。
松田:違う、違う。あれは彼女とは違うと思うで。安心せぇや。
幸子:松田君、あたしは別に章司のことは、いい友達だと。
松田:何言うってんねん?いまさらばればれやぞお前。大体俺最初お前らてっきり付き合うてる思ってたし、章司に他に女がおるって聞いたときは、びっくりしたで。
posted @ 2008-03-19 23:41
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