感染すると致死率が非常に高いエボラ出血熱。発生はアフリカに集中しているとはいえ、今日、この恐怖のウイルスがジェット機でどこに運ばれてもおかしくない。
エボラ出血熱は一九七〇年代からアフリカ熱帯雨林地帯で散発しているが、九五年にザイール(現コンゴ)で発生した際には、患者三百十五人のうち二百四十四人が死亡している。
この時、出動したのが米国の疾病対策センター(CDC)の医師やウイルス学者ら。CDCは日本で言えば国立感染症研究所だが、軍事的な研究も担っていて、北朝鮮が日本に向けて弾道ミサイル「テポドン」を試射した時、「生物兵器搭載の可能性がある」と緊急呼び出しが掛かったような機関だ。
彼らは、大量の生物標本を持ち帰って必死に調べた。採取した標本は、現場や近くのジャングルから蚊やダニなど昆虫類約三万個体、ネズミやヘビなど動物三千点以上もあったらしい。それでも感染ルートは全く分からなかった。
ところが最近の英科学誌ネイチャーによると、アフリカ西海岸、ガボンなどの国際チームが初めて三種類の無症状のオオコウモリから、エボラウイルスの遺伝子や抗体を検出したという。
このコウモリは現地では食用とされている。これが感染を広めている可能性が強まっており、もし感染源だと確定すれば、食用や接触を避けることで感染を大幅に減らせるかもしれない。大きな前進となりそうだ。
一方、感染ルートが予想できているのに、どうにも対処が難しいのが新型のインフルエンザ。遺伝子を変え、変身しながら人間を襲う。ある意味では、エボラ出血熱以上に手ごわい。
posted on 2005-12-21 16:59
youloveyan 阅读(447)
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