「仕事や生き方に希望がなくても、ニートや引きこもりにならない人もいる。そういう人とニートの違いは、自分がよって立つ人間関係があるかないかにあるのではないか」。
ニート:
〔Not in Employment, Education or Training〕
無職の若者。職業にも学業にも職業訓練にも就いてない(就こうとしない)人。本来,イギリスの労働政策において増加傾向が指摘された概念。近年では,日本国内でも社会問題化している。若年無業者。若者無業者。
〔厚生労働省の労働経済白書(2005 年版)では「年齢 15 ~ 34 歳の非労働力人口(仕事と求職活動をしていない人)のうち,家事も通学もしていない者」と定義・集計している〕
NPO法人「ニュースタート」を千葉県に設立し、七百人を超える引きこもりやニートの若者を支援してきた二神能基さんは指摘する。これからの時代を生きていくためには「三本程度の濃い人間関係」がいるのだと、著書「希望のニート」(東洋経済新報社)で書いている。
興味深いのは、ニートを抱える親世代についての考察だ。団塊の世代を含む六十代前半から五十代後半。多くが、競争の中で生きた会社人間に当たる。
団塊(だんかい)の世代:第二次大戦直後数年間のベビー-ブーム時に生まれた世代。
その彼らが定年退職後どうなるか。二神さんの観察では、自分なりに生きがいを持って楽しく生きているのは十人に一人にすぎないという。
組織の中で生きている間は、自ら人間関係を築く力がなくてもやってこられた。だが退職してしまえばそうはいかない。地域社会の付き合いでは、昔の肩書は通用しない。
実は会社人間もニートの若者も、よって立つべき人間関係を自分で切り開く力が欠けている点で、背中合わせの関係にある。そうでなくてもリストラ圧力の中、会社でひたすら自分を殺して生きてきた父親を見て育った若者に、会社の仕事が魅力的だと映るわけもないだろう。
ニートを甘ったれの若者と切り捨てるのは簡単だが、何の解決にもならない。ついニートを批判しがちな会社人間が見失ったものが、実はニートの若者に最も必要なものだった。そんな皮肉な現実は、人がつながる社会をどう取り戻すかという根源的な問いを突きつける。
根源:こんげん
posted on 2006-03-03 13:19
youloveyan 阅读(330)
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