9月12日付 編集手帳
日本画家の前田青邨(せいそん)が東京芸大教授のころである。試験官になって巡回していると、受験生の一人がすばらしい絵を描いている
这件事情发生在日本画家前田青邨身为东京艺术大学教授的时候,他作为监考官巡视考场,看到一个考生正在画一幅非常棒的画。
青邨は狂喜し、「よし、そこだ」と幾度も気合をかけた。一緒に回っていた平山郁夫氏が「試験会場ですから」と注意したという。青邨と親交のあった宮内庁の元侍従、入江相政(すけまさ)氏が随筆に書いている
青邨狂喜,好几次喊道“真棒”。一起巡视的平山
郁夫
提醒他“这里可是考场”。与青邨深交的宫内厅的前侍从入江相政记下了以上随笔。
いわば不適切な励ましをめぐる挿話が読む人の頬(ほお)を緩ませるとすれば、美しいものに触れて我を忘れる芸術家の目がそこにあり、若者の才華を慈しむ心が伝わるからだろう
可以说青邨出自激励的插话不合时宜,但是令阅读者感到情有可原的可能是因为从他的眼睛里传递出怜爱年轻人才华的心情吧,那是一双发现曼妙的作品而忘我的艺术家的眼睛。
学力テストの時間中に校長や教師が巡回し、誤解答の部分を児童に指さして教える。東京都足立区立の小学校で不正が発覚したのは7月である。区内での成績順位を上げたい学校側の欲だけが見え、児童を慈しむ心は感じられない
在学习能力测试的时候,校长或教师会巡回考场,指出孩子的一部分错误答案而教给他们。在东京都足立区立小学发现舞弊行为是在今年七月。这件事情中,只能看到欲求提高区内成绩排名的学校,而感受不到怜爱孩子的心情。
今度は同じ区の教育委員会だという。都の学力テストに際し、小中学校の校長に問題用紙の一部を事前に配っていた。区の水準を上げるべく、学校側に不正をそそのかしたと疑われても仕方がない。児童生徒の望みは偽りの得点ではなく、正味の学力だろうに
这次据说是同一个区的教育委员会,在都府的学习能力测试中,中小学校的校长提前发考试题。只能怀疑是学校一方为了提高区的水平而教唆舞弊。孩子们所希望的并不是伪造的成绩,而是真正的学习能力。
青邨は昭和の皇室で香淳皇后に絵画を指導した。皇后さまの差し出す7~8枚の絵を「だめ」「いけない」と1枚ずつ講評し、すべてを不可としたこともある。師とはそういうものだろう。
青邨曾在昭和的皇室教香淳皇后绘画。他曾经讲评皇后交的
7
、
8
张画都是“不行”“不成”,全都不合格。这才是所谓老师吧。
(2007年9月12日9時21分 読売新聞)
きあい【気合い】¶~をかける
/
运气
;
呐喊
.
いわば【言わば】
いつくしむ【慈しむ】
ふせい【不正】
そそのかす【唆す】
しょうみ【正味】
.
さしだす【差し出す】
ふか【不可】
posted on 2007-09-12 17:14
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