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华浦名师 张广杰——专精日语能力考的沪上名师

现就读于上海外国语大学研究生院。多年从事日语教学,通过因材施教,充分调动学生的主观能动性,巧妙地引导学生的学习积极性,发掘学生应有的学习潜力,在上海培训界享有盛名。名言:没有教不会的学生。张老师教的班级二级合格率接近100%!
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1. re: 华浦日语教室(一)
少々お待ちいただけますか 少々お待ちくださいますか  と言う表現はどちらも使えるようですが、この表現には違いがあるのでしょうか。 (2)
2. re: 华浦日语教室(一)
朋友你好,くれる的用法是否太固定了?くれる的对象未必是第一人称的乙或自己一方的人,也可以是他人的,只不过用于他人的时候就是在轻视对方或者对对方作不利的动作,比如说お金をくれてやる、 目に物見せてくれ(... (1)
3. re: 私の大好きな事
張先生~お久しぶりです。相変わらず元気ですか? 先生は優しくて、素晴らしい先生とずっと思っています~ 先生が教えてくれた知識はこの一生でも忘れず~ 特に私が一番悩んでいる時~先生が教えてその「成功とい... (wujun)
4. re: これを読んだ人は感動せずにはおかないといえるでしょう!
むずかしいです。 (龙儿)
5. re: 浅谈学日语的经验
很有启发,谢谢老师。 (腊六丸)
6. re: 浅谈学日语的经验
a ri ga do go za i ma su nei! (wuming )
7. re: 浅谈学日语的经验
a ri ga do go za i ma su nei ! (wuming )
8. re: 浅谈学日语的经验
受教了,先生。 (丁香雪)
9. re: 华浦日语教室(一)
华浦日语教室写得太好了,我刚学完华浦的初级,但不知道怎么巩固语法,希望老师能帮我一下,华浦日语教室(一)到华浦日语教室(七)发给我看一下,非常感谢.我的邮箱是:wuxingguang2007@yaho... (wuxingguang)

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  2007年12月11日

 

浅谈学日语的经验

爱好日语的朋友们:你们好!

近年来日语学习的热潮一直居高不下,但日语方面的人才还是很走俏。经调查得知,很多人都是半途而废。原因很简单:日语太难了,学不会。日语真的很难吗?真的学不会吗?

也许大家听说过这样的一句话:“英语是哭着进去笑着出来,而日语则是笑着进去哭着出来”这句话的意思是说:英语学习开始难,后来就简单了。而日语学习则恰恰相反。对于中国人来说,学习日语不是一件很难的事情吧。因为日语起源于中文,有很多的单词和中文一模一样,如:三(さん)、西瓜(すいか)、扇子(せんす)、椅子(いす)等。即使没有学过日语的人来到日本旅游,走到大街上也能看懂很多广告牌。

但是,学好日语也不是那么简单。初学日语的人感觉语法并不难,最难的莫过于记单词吧。日语单词确实难记,因为它不像英文,我们从小都在学习,积累了好多好多的单词。而日语陌生的假名、陌生的单词使我们这些初学者倍感困难。那么,初学者如何记单词呢?

记忆方法有很多,如1、“滚雪球”的方法2、“攻坚战”的方法3、谐音联想记忆法4、提问法5、筛选法6、同音异义,绕口令记忆法7、借助英文来记忆外来语等。

1、“滚雪球”的方法。

大家都知道,滚雪球时若没有及时拍结实,粘上去的雪就会脱落,这样雪球就滚不大。同样记单词就好似滚雪球,反复地记忆单词,直到完全记住,这样就可以滚成一个很大的“雪球”。否则,学过的单词没有及时、反复记忆,最终还是寥寥的单词。这种方法和古人说的“温故而知新”很相近。

2、“攻坚战”的方法。

有些单词特别难记,可以称为“顽固性敌人”,如何才能把这些难记的单词记住呢?我们可以用毛主席的一句话“集中优势兵力歼灭敌人”。把难记的单词抄在可以装在口袋里的小本子上,或者写在纸上贴在自己常看到的地方,有空常就看看,重点记忆,这样可以很快地解决这些“顽敌”。

3、谐音联想记忆法。

有些单词特别难记,这样可以借助谐音记忆,可以让你记忆保持很久。:“譲る”、“削る”、“ネクタイ”、“難しい”、“スリラー”、“器” 等。

(ゆず)

ずる”上海话的“猪”,浑身是油的猪跑来你肯定要“让”,所以可以联想到“譲る”有“让给,转让;谦让;让步;出让”等意思。

(けず)

ずる”上海话的“猪”,猪给人的感觉都很肥,要减肥就用刀子“削减”, 所以可以联想到“削る”有“削;刨;铲;削减;删除;一点一点地削减”等意思。

ネクタイ

“内裤带”的谐音,还有领带细长很象以前人们的“裤腰带”。这种记忆虽有点俗气,但记忆起来确实很形象,易记住。

(むずか)しい

“母子看戏”一位母亲带者一个婴儿看戏,孩子一会儿哭,一会儿叫,一会儿吃奶,一会儿撒尿,确实很难。所以谐音“母子看戏”(むずかしい)可以联想到“难的,难;难办的;麻烦的”等意思。

スリラー

“死里拉”。悬崖边一个人拉着掉进悬崖的人,一个从死里往外拉,一个往死里拉,由此可以联想到“惊险(戏剧;影片),惊险小说”等。

(うつわ)

うつ”是“打,敲打”的意思。“”上海话里“坏掉了”说成“瓦特了”,一敲打就瓦特了,就可以联想到“容器,器皿”。

此方法有利有弊。利是记忆牢,保持久;弊是读音易走调。所以要经常纠正音调,以免语调错误。

4、提问法

这种方法适合两个或几个人之间,一个人提问,一个或多个人回答或默写。这样可以记得牢,准。不过需要学生一起学习才能使用。如果是一个人话,需要借助录音机。先把自己想记住的单词录下来,然后放音默写,将默写好的单词进行核对、纠正,这样可以弥补人手不足的缺陷,达到异曲同工的效果。

5、筛选法

单词太多,先将没记住的单词筛选出来,列一个“清单”,然后根据“清单”重点记忆,经过筛选、记忆,这样可以化繁为简,减轻记忆的繁和难。经过多次筛选,很快就达到全部记住。

6、“同音异义,绕口令记忆法

利用同音异义的词语连成句子,构成一个完整的意思,这样记忆起来比单独记忆一个单词要简单得多。

例如:貴社(きしゃ)記者(きしゃ)汽車(きしゃ)帰社(きしゃ)した/贵公司的记者乘火车回贵公司了。

   ②祖母(そぼ)(そば)蕎麦(そば)を食べる/在祖母的旁边吃荞麦面。

      (かえる)(かえ)/青蛙回家。

7借助英文来记忆外来语

英文好的同学用这个方法学习起来比较轻松、方便,且效果明显。不过要时刻注意日语和英文发音的比较,否则容易搞混,发音就不准了。

例如:スーパーマン/superman/超人          インク/ink/墨水 

コンピューター/computer/电脑    レモン/lemon/柠檬

スピカー/speaker/扬声器             ノート/note/笔记本

ヒーロー/hero/男英雄;男主人公   トイレ/toilet/厕所

コミュニケーション/communication/(思想等的)交流,沟通

ゴール/goal/(体育比赛的)终点;(球类比赛的)球门

记忆的方法很多,每个人的学习方法不同,可以根据个人记忆的特点来达到自己记忆的目的。

单词这一关过了,别的没有什么难的了。不过我们还要注意教材的选用,以及老师的正确引导。好的教材可以让我们学得轻松,老师正确的引导可以让我们少走弯路。

    现在有关日语教学有很多教材,如:《新编日语》、《中日交流标准日本语》、《新版中日交流标准日本语》、《大家日语》、《基础新日语》、《新世纪日语》等,还出现了各种各样的能力考试用书。其中《新版中日交流标准日本语》是对1988年问世的新《中日交流标准日本语》经过更新整合后完成的。它是由人民教育出版社与日本光村图书出版株式会社合作编写的,保持了与日本能力测试相当水平的对应。适合业余学习用书。另外《新编日语》由上海外语教育出版社出版,作为各大学日语专业教材用书很受欢迎。老师正确的引导可以让我们少走弯路,也会不断地提高我们学习的兴趣和信心。大家都知道,一个人很紧张、害怕的时候是不能很流利地讲话,更别说是外语了。所以语言的学习和其他专业的学习有些不同,采用诙谐生动的授课方式,让学员在轻松愉快中掌握了语言这是最重要的。作为有经验的老师基本上都会注意到这一点,尽量地让学生放松,自由自在地说。

 学习过程中还有一个重要的一环也不能丢,也就是给自己创造一个说的环境。一开始就用学过的表达来说,运用的记忆要比强行的记忆好得多。方法有多种,根据每个人条件来决定。可以利用SKYPEMSN、日语角等和日本人或会讲日语的人聊天,来提高自己说的胆量和能力。

 总之,日语用心学了就不难,不用心的话,别说日语,别的也将一事无成。

 

   

posted @ 2007-12-11 20:15 張広傑 阅读(850) | 评论 (4)编辑 收藏
 

巧记单词的小谋士

学习日语不难,而学好日语也不是那么简单。初学日语的人感觉语法并不难,最难的莫过于记单词。日语单词的确难记,因为它不像我们从小都在学习的英文那样,已经积累了好多好多的单词,学习起来比较容易一些。而日语陌生的假名、陌生的单词使我们这些一张白纸的初学者倍感困难。那么,初学者如何记单词呢?

记忆方法诸多,如 :“滚雪球”的方法;“攻坚战”的方法;谐音联想记忆法;提问法;筛选法;同音异义,绕口令记忆法;借助英文来记忆外来语等。在这里我只谈谈“谐音联想记忆法”“同音异义,绕口令记忆法”与大家共勉。

谐音联想记忆法。

有些单词特别难记,这样可以借助谐音记忆,可以让你记忆保持很久。:“譲る”、“削る”、“ネクタイ”、“難しい”、“スリラー”、“器” 等。

(ゆず)

ずる”上海话的“猪”,浑身是油的猪跑来你肯定要“让”,所以可以联想到“譲る”有“让给,转让;谦让;让步;出让”等意思。

(けず)

ずる”上海话的“猪”,猪给人的感觉都很肥,要减肥就用刀子“削减”, 所以可以联想到“削る”有“削;刨;铲;削减;删除”等意思。

ネクタイ

“内裤带”的谐音,领带细长很像很久以前人们用的“裤腰带”。这种记忆虽有点俗气,但记忆起来确实很形象,易记住。

(むずか)しい

“母子看戏”母亲带着一个婴儿看戏,孩子一会儿哭,一会儿叫,一会儿吃奶,一会儿撒尿,确实很难弄。于是谐音“母子看戏”(むずかしい)可以联想到“难的,难;难办的;麻烦的”等意思。

スリラー

“死里拉”。悬崖边一个人拉着掉进悬崖的人,一个从死里往外拉,一个往死里拉,由此可以联想到“惊险(戏剧;影片),惊险小说”等。

(うつわ)

うつ”是“打,敲打”的意思。“”上海话里“坏掉了”说成“瓦特了”,一敲打就瓦特了,就可以联想到“容器,器皿”。

此方法有利有弊。利是记忆牢,保持久;弊是读音易走调。所以要经常校正音调,以免语调错误。

“同音异义,绕口令记忆法

利用同音异义的词语连成句子,构成一个完整的意思,这样记忆起来比单独记忆一个单词要简单得多。

例如:きしゃのきしゃはきしゃできしゃした。/貴社の記者は汽車で帰社した贵公司的记者乘火车回贵公司了。

   ②そぼのそばでそばをたべる。/祖母の傍で蕎麦を食べる在祖母的旁边吃荞麦面。

      ③かえるはかえる。/蛙は帰る。/青蛙回家。

记忆的方法有很多,每个人的学习方法不同,所以可根据个人的记忆特点来达到记忆的目的。

posted @ 2007-12-11 20:12 張広傑 阅读(118) | 评论 (0)编辑 收藏
  2007年5月30日

                 走れメロス

                     太宰治


 メロスは激怒した。必ず、かの
邪智暴虐 ( じゃちぼうぎゃく ) の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた ( ) のシラクスの市にやって来た。メロスには父も、母も無い。女房も無い。十六の、内気な妹と二人暮しだ。この妹は、村の或る律気な一牧人を、近々、 花婿 ( はなむこ ) として迎える事になっていた。結婚式も間近かなのである。メロスは、それゆえ、花嫁の衣裳やら祝宴の御馳走やらを買いに、はるばる市にやって来たのだ。先ず、その品々を買い集め、それから都の大路をぶらぶら歩いた。メロスには竹馬の友があった。セリヌンティウスである。今は此のシラクスの市で、石工をしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。歩いているうちにメロスは、まちの様子を怪しく思った。ひっそりしている。もう既に日も落ちて、まちの暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、夜のせいばかりでは無く、市全体が、やけに寂しい。のんきなメロスも、だんだん不安になって来た。路で逢った若い衆をつかまえて、何かあったのか、二年まえに此の市に来たときは、夜でも皆が歌をうたって、まちは賑やかであった ( はず ) だが、と質問した。若い衆は、首を振って答えなかった。しばらく 歩いて ( あるいて ) 老爺 ( ろうや ) に逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。老爺は答えなかった。メロスは両手で老爺のからだをゆすぶって質問を重ねた。老爺は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。
「王様は、人を殺します。」
「なぜ殺すのだ。」
「悪心を抱いている、というのですが、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ。」
「たくさんの人を殺したのか。」
「はい、はじめは王様の妹婿さまを。それから、御自身のお 世嗣 ( よつぎ ) を。それから、妹さまを。それから、妹さまの御子さまを。それから、皇后さまを。それから、賢臣のアレキス様を。」
「おどろいた。国王は乱心か。」
「いいえ、乱心ではございませぬ。人を、信ずる事が出来ぬ、というのです。このごろは、臣下の心をも、お疑いになり、少しく派手な暮しをしている者には、人質ひとりずつ差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めば十字架にかけられて、殺されます。きょうは、六人殺されました。」
 聞いて、メロスは激怒した。「 ( あき ) れた王だ。生かして置けぬ。」
 メロスは、単純な男であった。買い物を、背負ったままで、のそのそ王城にはいって行った。たちまち彼は、 巡邏 ( じゅんら ) の警吏に捕縛された。調べられて、メロスの懐中からは短剣が出て来たので、騒ぎが大きくなってしまった。メロスは、王の前に引き出された。
「この短刀で何をするつもりであったか。言え!」暴君ディオニスは静かに、けれども威厳を ( もっ ) て問いつめた。その王の顔は 蒼白 ( そうはく ) で、 眉間 ( みけん ) ( しわ ) は、刻み込まれたように深かった。
「市を暴君の手から救うのだ。」とメロスは悪びれずに答えた。
「おまえがか?」王は、 憫笑 ( びんしょう ) した。「仕方の無いやつじゃ。おまえには、わしの孤独がわからぬ。」
「言うな!」とメロスは、いきり立って 反駁 ( はんばく ) した。「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。王は、民の忠誠をさえ疑って居られる。」
「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。人の心は、あてにならない。人間は、もともと私慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」暴君は落着いて ( つぶや ) き、ほっと 溜息 ( ためいき ) をついた。「わしだって、平和を望んでいるのだが。」
「なんの為の平和だ。自分の地位を守る為か。」こんどはメロスが嘲笑した。「罪の無い人を殺して、何が平和だ。」
「だまれ、 下賤 ( げせん ) の者。」王は、さっと顔を挙げて報いた。「口では、どんな清らかな事でも言える。わしには、人の腹綿の奥底が見え透いてならぬ。おまえだって、いまに、 ( はりつけ ) になってから、泣いて ( ) びたって聞かぬぞ。」
「ああ、王は 悧巧 ( りこう ) だ。 自惚 ( うぬぼ ) れているがよい。私は、ちゃんと死ぬる覚悟で居るのに。命乞いなど決してしない。ただ、 ―― 」と言いかけて、メロスは足もとに視線を落し瞬時ためらい、「ただ、私に情をかけたいつもりなら、処刑までに三日間の日限を与えて下さい。たった一人の妹に、亭主を持たせてやりたいのです。三日のうちに、私は村で結婚式を挙げさせ、必ず、ここへ帰って来ます。」
「ばかな。」と暴君は、 ( しわが ) れた声で低く笑った。「とんでもない ( うそ ) を言うわい。逃がした小鳥が帰って来るというのか。」
「そうです。帰って来るのです。」メロスは必死で言い張った。「私は約束を守ります。私を、三日間だけ許して下さい。妹が、私の帰りを待っているのだ。そんなに私を信じられないならば、よろしい、この市にセリヌンティウスという石工がいます。私の無二の友人だ。あれを、人質としてここに置いて行こう。私が逃げてしまって、三日目の日暮まで、ここに帰って来なかったら、あの友人を絞め殺して下さい。たのむ、そうして下さい。」
 それを聞いて王は、残虐な気持で、そっと 北叟笑 ( ほくそえ ) んだ。生意気なことを言うわい。どうせ帰って来ないにきまっている。この嘘つきに ( だま ) された振りして、放してやるのも面白い。そうして身代りの男を、三日目に殺してやるのも気味がいい。人は、これだから信じられぬと、わしは悲しい顔して、その身代りの男を磔刑に処してやるのだ。世の中の、正直者とかいう 奴輩 ( やつばら ) にうんと見せつけてやりたいものさ。
「願いを、聞いた。その身代りを呼ぶがよい。三日目には日没までに帰って来い。おくれたら、その身代りを、きっと殺すぞ。ちょっとおくれて来るがいい。おまえの罪は、永遠にゆるしてやろうぞ。」
「なに、何をおっしゃる。」
「はは。いのちが大事だったら、おくれて来い。おまえの心は、わかっているぞ。」
 メロスは口惜しく、 地団駄 ( じだんだ ) 踏んだ。ものも言いたくなくなった。
 竹馬の友、セリヌンティウスは、深夜、王城に召された。暴君ディオニスの面前で、 ( ) き友と佳き友は、二年ぶりで相逢うた。メロスは、友に一切の事情を語った。セリヌンティウスは無言で 首肯 ( うなず ) き、メロスをひしと抱きしめた。友と友の間は、それでよかった。セリヌンティウスは、縄打たれた。メロスは、すぐに出発した。初夏、満天の星である。
 メロスはその夜、一睡もせず十里の路を急ぎに急いで、村へ到着したのは、 ( あく ) る日の午前、陽は既に高く昇って、村人たちは野に出て仕事をはじめていた。メロスの十六の妹も、きょうは兄の代りに羊群の番をしていた。よろめいて歩いて来る兄の、 疲労 ( ひろう ) 困憊 ( こんぱい ) の姿を見つけて驚いた。そうして、うるさく兄に質問を浴びせた。
「なんでも無い。」メロスは無理に笑おうと努めた。「市に用事を残して来た。またすぐ市に行かなければならぬ。あす、おまえの結婚式を挙げる。早いほうがよかろう。」
 妹は頬をあからめた。
「うれしいか。 綺麗 ( きれい ) な衣裳も買って来た。さあ、これから行って、村の人たちに知らせて来い。結婚式は、あすだと。」
 メロスは、また、よろよろと歩き出し、家へ帰って神々の祭壇を飾り、祝宴の席を調え、間もなく床に倒れ伏し、呼吸もせぬくらいの深い眠りに落ちてしまった。
 眼が覚めたのは夜だった。メロスは起きてすぐ、花婿の家を訪れた。そうして、少し事情があるから、結婚式を明日にしてくれ、と頼んだ。婿の牧人は驚き、それはいけない、こちらには未だ何の仕度も出来ていない、 葡萄 ( ぶどう ) の季節まで待ってくれ、と答えた。メロスは、待つことは出来ぬ、どうか明日にしてくれ給え、と更に押してたのんだ。婿の牧人も頑強であった。なかなか承諾してくれない。夜明けまで議論をつづけて、やっと、どうにか婿をなだめ、すかして、説き伏せた。結婚式は、真昼に行われた。新郎新婦の、神々への宣誓が済んだころ、黒雲が空を覆い、ぽつりぽつり雨が降り出し、やがて車軸を流すような大雨となった。祝宴に列席していた村人たちは、何か不吉なものを感じたが、それでも、めいめい気持を引きたて、狭い家の中で、むんむん蒸し暑いのも ( こら ) え、陽気に歌をうたい、手を ( ) った。メロスも、満面に喜色を ( たた ) え、しばらくは、王とのあの約束をさえ忘れていた。祝宴は、夜に入っていよいよ乱れ華やかになり、人々は、外の豪雨を全く気にしなくなった。メロスは、一生このままここにいたい、と思った。この佳い人たちと生涯暮して行きたいと願ったが、いまは、自分のからだで、自分のものでは無い。ままならぬ事である。メロスは、わが身に鞭打ち、ついに出発を決意した。あすの日没までには、まだ十分の時が在る。ちょっと一眠りして、それからすぐに出発しよう、と考えた。その頃には、雨も小降りになっていよう。少しでも永くこの家に愚図愚図とどまっていたかった。メロスほどの男にも、やはり未練の情というものは在る。今宵呆然、歓喜に酔っているらしい花嫁に近寄り、
「おめでとう。私は疲れてしまったから、ちょっとご免こうむって眠りたい。眼が覚めたら、すぐに市に出かける。大切な用事があるのだ。私がいなくても、もうおまえには優しい亭主があるのだから、決して寂しい事は無い。おまえの兄の、一ばんきらいなものは、人を疑う事と、それから、嘘をつく事だ。おまえも、それは、知っているね。亭主との間に、どんな秘密でも作ってはならぬ。おまえに言いたいのは、それだけだ。おまえの兄は、たぶん偉い男なのだから、おまえもその誇りを持っていろ。」
 花嫁は、夢見心地で 首肯 ( うなず ) いた。メロスは、それから花婿の肩をたたいて、
「仕度の無いのはお互さまさ。私の家にも、宝といっては、妹と羊だけだ。他には、何も無い。全部あげよう。もう一つ、メロスの弟になったことを誇ってくれ。」
 花婿は ( ) み手して、てれていた。メロスは笑って村人たちにも 会釈 ( えしゃく ) して、宴席から立ち去り、羊小屋にもぐり込んで、死んだように深く眠った。
 眼が覚めたのは翌る日の薄明の頃である。メロスは跳ね起き、南無三、寝過したか、いや、まだまだ大丈夫、これからすぐに出発すれば、約束の刻限までには十分間に合う。きょうは是非とも、あの王に、人の信実の存するところを見せてやろう。そうして笑って磔の台に上ってやる。メロスは、悠々と身仕度をはじめた。雨も、いくぶん小降りになっている様子である。身仕度は出来た。さて、メロスは、ぶるんと両腕を大きく振って、雨中、矢の如く走り出た。
 私は、今宵、殺される。殺される為に走るのだ。身代りの友を救う為に走るのだ。王の 奸佞 ( かんねい ) 邪智を打ち破る為に走るのだ。走らなければならぬ。そうして、私は殺される。若い時から名誉を守れ。さらば、ふるさと。若いメロスは、つらかった。幾度か、立ちどまりそうになった。えい、えいと大声挙げて自身を叱りながら走った。村を出て、野を横切り、森をくぐり抜け、隣村に着いた頃には、雨も ( ) み、日は高く昇って、そろそろ暑くなって来た。メロスは ( ひたい ) の汗をこぶしで払い、ここまで来れば大丈夫、もはや故郷への未練は無い。妹たちは、きっと佳い夫婦になるだろう。私には、いま、なんの気がかりも無い筈だ。まっすぐに王城に行き着けば、それでよいのだ。そんなに急ぐ必要も無い。ゆっくり歩こう、と持ちまえの 呑気 ( のんき ) さを取り返し、好きな小歌をいい声で歌い出した。ぶらぶら歩いて二里行き三里行き、そろそろ全里程の半ばに到達した頃、降って ( ) いた災難、メロスの足は、はたと、とまった。見よ、前方の川を。きのうの豪雨で山の水源地は 氾濫 ( はんらん ) し、 濁流 ( だくりゅう ) 滔々 ( とうとう ) と下流に集り、猛勢一挙に橋を破壊し、どうどうと響きをあげる激流が、 木葉微塵 ( こっぱみじん ) 橋桁 ( はしげた ) を跳ね飛ばしていた。彼は茫然と、立ちすくんだ。あちこちと眺めまわし、また、声を限りに呼びたててみたが、 繋舟 ( けいしゅう ) は残らず浪に ( さら ) われて影なく、渡守りの姿も見えない。流れはいよいよ、ふくれ上り、海のようになっている。メロスは川岸にうずくまり、男泣きに泣きながらゼウスに手を挙げて哀願した。「ああ、 ( しず ) めたまえ、荒れ狂う流れを! 時は刻々に過ぎて行きます。太陽も既に真昼時です。あれが沈んでしまわぬうちに、王城に行き着くことが出来なかったら、あの佳い友達が、私のために死ぬのです。」
 濁流は、メロスの叫びをせせら笑う如く、ますます激しく躍り狂う。浪は浪を呑み、捲き、 ( あお ) り立て、そうして時は、刻一刻と消えて行く。今はメロスも覚悟した。泳ぎ切るより他に無い。ああ、神々も照覧あれ! 濁流にも負けぬ愛と誠の偉大な力を、いまこそ発揮して見せる。メロスは、ざんぶと流れに飛び込み、百匹の大蛇のようにのた打ち荒れ狂う浪を相手に、必死の闘争を開始した。満身の力を腕にこめて、押し寄せ渦巻き引きずる流れを、なんのこれしきと ( ) きわけ掻きわけ、めくらめっぽう獅子奮迅の人の子の姿には、神も哀れと思ったか、ついに 憐愍 ( れんびん ) を垂れてくれた。押し流されつつも、見事、対岸の樹木の幹に、すがりつく事が出来たのである。ありがたい。メロスは馬のように大きな胴震いを一つして、すぐにまた先きを急いだ。一刻といえども、むだには出来ない。陽は既に西に傾きかけている。ぜいぜい荒い呼吸をしながら峠をのぼり、のぼり切って、ほっとした時、突然、目の前に一隊の山賊が躍り出た。
「待て。」